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ヤフーショッピング出店 メリット デメリット 2021年度版

ヤフーショッピングは、楽天市場Amazonと並んで主要な出店先のひとつとなっています。2019年にもヤフーショッピングの出店メリット・デメリットについて掲載していますが、2021年現在の最新の状況を踏まえて改めて整理してみます。

ヤフーショッピングの特徴

EC事業規模

ヤフーグループのEC事業のうち、ヤフーショッピングやロハコなどが約7,700億円、ヤフオクが約8,900億円等となっています。2019年にZOZOを買収したことで、国内EC物販全体で2兆円超という規模になっています。

ユーザー層

2019年時点で、Yahoo! JAPANの月間アクティブユーザー数は約4,900万人となっています。その全てがヤフーショッピングを利用しているわけではありませんが、最大手ポータルとしての集客力がヤフーショッピングにも影響していることは間違いないでしょう。インターネットといえばブラウザのホームに設定したヤフーのトップページから、という行動パターンは特にシニア層で根強く、楽天やAmazonと比べてもシニア層の取り込みに成功している印象です。

また、スマホ決済「PayPay」のユーザーを取り込んでいるのもヤフーショッピングの強みのひとつとなっています。以前はヤフーショッピングでは購入金額に合わせてTポイントを付与していましたが、最近はPayPayボーナスにシフトしてきています。ヤフーショッピングの支払いをPayPayで行うことで+1%等のメリットがあるため、PayPayユーザーにとっては他モールよりもヤフーショッピングで買うという動機につながっています。

ヤフーショッピングへの出店メリット

Yahoo!ショッピング出店 コスト

ネットショップ出店にあたってネックになるのがコスト面ですが、ヤフーショッピングでは初期費用・毎月の固定費・売上ロイヤルティが無料です。実際には売上に応じてストアポイント原資やキャンペーン原資等の負担があるため完全無料でショップ運営できるわけではありませんが、実際に売れるまではノーコストというのは大きなメリットです。

Yahoo!ショッピング出店費用から画像 引用

 Yahoo!ショッピング出店で一番気になる部分である費用部分ですが、上記の図のように、限りなく売上ロイヤルティの部分が0円となる事は大きなメリットとなります、下記の他社大手ショッピングモール(楽天市場 頑張れ店長プランとスタンダートプラン)を比べて比較した図となります。コストかけずに他社競合とどのように戦えるかが肝となります。Yahoo!ショッピング出店 前に販売する商品のカテゴリーを確認し他社競合はどのような商品ラインナップでどの位の商品数があるか確認しておくと出店の心構えが出来てくると思います。

また、コスト0である事から、自社でまたネットショップ展開がない店舗でも利用は勿論可能です。
独自ドメインが持てない事や制作時での自由度が若干低い事などから不便を感じる事はありますが、それらのデメリットをみてもコスト0での環境整備という意味では非常に有意義な物であると考えます。現状自社店舗に利用するような日本のレンタルカートでは、ヤフー程の集客はありませんし、予算を作る事ができれば即時に広告展開可能という部分も備え持っています。また自社サイト系にはない、ECコンサル(ヤフーだとある程度売上つかないとつきませんが)も存在しますし、もし機能的な部分で分からない事や戦略的な(Yahoo!ショッピング内での)部分でのアドバイスもある一定レベルでは受ける事ができます。

初心者でも挑戦しやすい

上記のように初期コストの面での優位性が高いため、初心者にとって挑戦しやすいというのがヤフーショッピングの特色です。最近はBASE等の手軽さを売りにしたネットショップ作成サービスも人気を集めていますが、コストをかけずに大手モールへ出店したいということであればヤフーショッピングの優位性は高いです。

ソフトバンクユーザー・PayPayユーザーの集客力

ソフトバンクスマホユーザーやPayPayユーザーは、ヤフーショッピングでポイント還元率等の優遇があります。

楽天でも楽天モバイルユーザー、au PAY マーケット(旧Wowma)ではauユーザーへの優遇があり、消費者サイドとしてもスマホキャリアに応じて利用するモールを選ぶ傾向が強まっています。MVNOが少しずつ勢いを強めている昨今ではありますが、大手キャリアのひとつであるソフトバンクのユーザーを取り込めるというのはヤフーショッピングの強みのひとつと言えるでしょう。

また、登録ユーザー数4,000万人を突破するPayPayユーザーを集客できる点も魅力のひとつです。PayPayは利用できる実店舗も多く、○○Pay系のなかでも高い人気を誇っています。

メルマガ配信が無料

Yahoo!ショッピングは、顧客へのメルマガ配信が無料で行なえます。例えば楽天ではメルマガ1通につき1円の配信料がかかるためメルマガの発行頻度や顧客数によってはそれなりのコストとなりますが、ヤフーショッピングではそういった負担を心配することなく積極的に顧客へ働きかけることができます。

画像1枚目のサムネイルが自由

現状では(2021年6月現在)1枚目のサムネイルは自由なデザインが可能です。
楽天市場、Amazonについては検索結果にて見にくいという部分があり、1枚目の画像規制が強く入っています。Amazonが1枚目の画像規制は元々あり(元祖)モール全体がアマゾン化の方向性を示している事もあり、画像規制から送料無料へのシフトなど様々な部分でAmazon化の流れは今後も進んでいると思われます。そういった中でもヤフーショッピングはまだ1枚目画像は自由で、検索結果時点でいかに目立ち、工夫を凝らしてクリックしてもらうかの工夫ができる部分が残る少ない大手の1社と言えます。

ヤフーショッピング検索結果(PC)

キャンペーンやポイントUP時に引きを作れるのが特徴です、今ではスマホ化が進む中々回遊をさせられない仕様になってきており、検索結果時にひきつける事が出来るかが売上を左右する側面がヤフーショッピングにはまだ残っています。傾向としてはクーポンとポイントを見せてひきつけるパータンが多いので、若干ごちゃつき感はある物の盛り上がっている感を演出する事には成功していると言えます。

楽天検索結果(PC)

ヤフーショッピングへの出店デメリット

広告コストがかかる

ヤフーショッピングは参入障壁が低い分、たくさんのショップが出店しており他モールと比べてもライバルが非常に多い状況となっています。検索結果画面などに表示され自店舗の商品を利用者の目に触れさせるためには、PRオプションなどの広告利用が事実上不可欠です。

そのため、確かに無料で出店することはできるのですが、実際に売上をあげていくためにはノーコストでというわけにはいかないのが実情です。

ではノーコストで販売に向いているのはどのような商品かというと、
型番品番であっても価格競争力がある商品ラインナップや独自仕入れなどにより、販売できる商品を持っている店舗さんは絶対出るべきです。JANコードに紐づけた価格比較機能は現在モール系の楽天やYahoo!ショッピング、PAYPAYモールでは標準的に装備され、自店舗の価格を他社の商品ページへ表示されるような形になっている事から、価格競争力があればわざわざ広告などを打たなくても販売していく事ができるのは特徴と言えます。

集客力は楽天には及ばない

ソフトバンクスマホユーザーやPayPayユーザーの取り込みに強みを持つヤフーショッピングですが、それ以外の一般ユーザーの集客力という点では残念ながら楽天には及ばない印象です。

ニールセンの2020年4月のレポートによると、ヤフーショッピングの月間利用者数は楽天・Amazonの6割弱となっています。大手モールの一角とはいえ、集客力としては同等とはいえない状況です。現状ではPAYPAYサービスが現マーケットプレイス系では最大の獲得数となっていてリアルとの融合を進める競合との1歩先を行く形になっています。今後ヤフーがPAYPAYやLINEを使って、ネットショップへの落とし込みをしっかり進めて行くと、現状での楽天、Amazonの2枚競合を切り崩すチャンスをうかがえる形になってくと期待もできます。

また2013年にヤフーが打ち出した「eコマース革命」の頃から比べると売上を含めあらゆる面で相当な伸びを示しており楽天との売上差も2013年当初から比べると相当な縮まりようです、これらの流れや勢いをどのように取込、また現コロナ禍の状況の中でネットショップのトレンドを組み入れた戦略をとって行けるかはネットショップ側のアイデアやチャレンジにもかかっているの事だと考えています。

管理画面が使いにくい

ヤフーショッピングはネットショップサービスのなかでも古参にあたるため、後発のモール等に比べると管理画面のデザインや使い勝手は今ひとつに感じられるかもしれません。

慣れてしまえば問題ない部分ではありますが、「初心者でも簡単」をコンセプトにしている最近のサービスと比べてしまうとやや見劣りする部分ではあります。

PayPayモール出店基準とは

2019年、ヤフーショッピングの上位版としてPayPayモールがオープンしました。出店レギュレーションはヤフーショッピングより厳しく、下記のいずれかを満たしたうえで、並行輸入品や中古品の出品割合などについても規定があります。

1. Yahoo!ショッピングベストストアアワード受賞歴があり、かつ、過去約90日間において80%以上の期間、「優良店」(※)であること

2. Yahoo!ショッピング経由での年間流通1.2億円(税込)以上、かつ、過去約90日間において80%以上の期間、「優良店」(※)であること

3. 上場企業または上場グループに属する企業であること

4. (グループを含む)企業年商 100億円以上(「家電」カテゴリ 500億円以上、「食品」カテゴリ30億円以上)であること

利用者から見ると、優良店が集まったより安心して利用できる高品質なモールという位置づけです。

PayPayモールへ出品した商品は、PayPayモール内に加えてヤフーショッピングの検索結果にも掲載されるため、露出機会が大幅に多くなります。税抜価格に対し一律3%の販売手数料がかかる等コスト面での負担はありますが、出店基準に該当するのであれば検討の価値はあります。

ヤフーショッピング出店 メリット デメリット 2021年度版 まとめ

初期費用・月額費用がかからないヤフーショッピングは、楽天やAmazonと比べても参入しやすいのが特徴です。ソフトバンクスマホユーザーやPayPayユーザーを取り込んで一定の存在感のあるモールですが、ライバルも多く、実際に売上をあげていくためには広告コストも必要です。最近は優良店を集めたPayPayモールも注目されており、ネットショップ出店の際は必ず候補となる出店先のひとつといえます。

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