ECサイト構築サービスのひとつとして人気上昇中のShopify。初心者向けから上級者向けまでさまざまなサービスがあるなか、日本では比較的後発であるにも関わらずこのところ支持を伸ばしつつあります。
当サイトでもこれまでShopifyについていくつか記事を掲載してきましたが、今回はあらためてShopifyの基本についてまとめて解説します。
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Shopifyとは
Shopifyは、ネットショップ構築サービスのひとつです。創業の地であるカナダをはじめ、世界170カ国以上、数百万ものショップで使われています。アメリカにおいてEコマースの10%を占める存在となっており、世界トップレベルのECサービスといえます。
日本でも大手から中小までShopifyでの構築実績がここ数年伸びており、これからECサイトを構築しようとしている方・今使っているカートからの乗り換えを考えている方にとっては気になる存在と言えるのではないでしょうか。
Shopifyの基本機能
ショップ構築
Shopifyはホスト型のオンラインストアです。サーバーへのインストール作業等は必要なく、プランに申し込んでアカウントが発行されればすぐにショップの構築を始めることができます。
管理画面はすっきりとした分かりやすいデザインになっています。必要な項目を入力していくことで商品ページをスムーズに作成することができます。商品登録について詳しくは過去記事「Shopifyの商品登録をやってみた」を参照ください。
ショップのデザインは、用意されているテーマから選ぶことで手軽に設定できます。有料・無料やショップのジャンル、商品点数などによって検索することができます。また、htmlやcssを編集してオリジナルのデザインにカスタマイズすることも可能です。
支払い処理
VISA・Master・JSB等主要なクレジットカードに対応するShopifyペイメントを利用できます。また、Apple Pay・Google Pay・Amazon Pay・PayPal・携帯キャリア決済などにも対応しており、使用できる支払い方法はかなり豊富です。
ネットショップを利用するお客様としては、希望する支払い方法が利用可能かというのは購入にあたっての重要なポイントのひとつです。基本的にはクレジットカードでの購入が大多数ですが、それ以外の支払い方法もできるだけ対応しておくことが重要です。
分析とレポート
ネットショップの運営にあたっては、ストアの利用状況や売上などの的確な分析が必要です。どのくらいの数のお客様がショップを訪れているのか、そのうちどれだけの方が購入に至っているのか等、さまざまなデータを分析することでショップのさらなる改善につながります。
Shopifyにはストア分析の機能が備わっており、主要なデータを一覧できるダッシュボードや詳しいレポートを見ることができます。ショップ内での注文数や売上といったデータはもちろん、お客様がどこ経由(Google検索やSNS等)でショップを訪れているか等のアクセスログ的な情報も得られます。
サポート
Shopifyは海外製のサービスですが、サポートは日本語で受けることができます。また、日本語のコミュニティフォーラムやブログでもサポート情報が提供されています。
ただし、電話やチャットといった即時的なサポートを日本語で受けることはできません。この点は日本製のサービスと比べるといま一歩と言えるかもしれません。
アプリストアによる拡張
Shopifyの標準機能内に含まれない機能は、必要に応じてアプリをインストールする形で追加することができます。
昨今、ネットショップに求められる機能はショップのジャンルや規模などによって非常に多岐に渡ります。あるショップでは不可欠な機能が別のショップでは全く不要であるというケースも多く、すべてを網羅したEC構築サービスというのは難しいのが実情です。
過去記事「Shopifyオススメの3つの無料アプリを入れてみた」では、書類印刷やレビュー機能などを追加するためのアプリをご紹介しました。このほかにも、Shopifyのアプリストアでは多種多様なアプリが提供されています。
楽天市場との連携
Shopifyは、楽天市場との連携に対応しています。楽天のRMSのアカウントとShopifyを紐付けることで、Shopifyの管理画面内で商品登録や受注管理を行うことができます。また、Shopifyと楽天RMSでの在庫連動も可能です。
ただし、この連携は基本的にShopifyに出店中の方がチャネルを広げる意味で新たに楽天に出店することを想定した機能となっています。すでに楽天側で商品登録済のデータをShopifyに連動させるというものではないので注意が必要です。
POS連携やグローバル展開も強み
他のEC構築サービスにはあまり見られない機能としては、POS連携やグローバル展開が挙げられます。
Shopifyには無料のPOS Liteプランが付いており、スマホやiPadにアプリをインストールすることで実店舗やフリーマーケット・ポップアップストアなどでPOS機能を利用することができます。在庫管理システムや分析機能を強化したPOS Proもオプションとして用意されています。
また、過去記事「Shopifyで越境ECをするための準備とは」で紹介した通り、グローバル展開・越境ECに取り組む際に役立つ多言語対応・多通貨対応等の機能も充実しています。
Shopifyの料金
Shopifyの料金プランは月額33ドルのベーシックプランから月額399ドルのプレミアムプランまで3種類用意されています。
為替レートの影響があるためコストを見通しにくい面はありますが、この記事を作成している時点の1ドル=約140円で換算するとベーシックプランの場合で月額4,620円という計算になります。
MakeShopが12,100円・カラーミーショップが4,950円という月額設定になっているのと比較しても、リーズナブルな設定といえそうです。月額無料が特徴のBASEやSTORESに比べれば価格的なハードルは若干高いですが、中規模・大規模ビジネスにも対応できるShopifyはある程度以上の規模のショップにとっては有力候補となるでしょう。
shopify(ショッピファイ)の依頼をされる店舗とは 実情
最近の自社サイトの傾向として国内ASPカートよりshopifyの依頼は確実に多くなっております。特にデザイン性や料金部分やTVやその他の話題性としてショッピファイが取り上げられる事が多いことも1つの要因かもしれません。特に国内テンプレートと比べると明らかにスタイリッシュですし、実施できる機能も多いです。また、多くの高機能な部分が外部パートナーによるアプリ(プラグイン)を利用することで自社にあったストアを構築することができるというメリットも大きいです。
また、商品登録ドットコムへ shopify 商品登録代行 で依頼される1つの要因として、商品登録数が多い店舗という特徴もあります。何故かというと、商品登録数が1万を超えてくると国内ASPカート系のほとんどがかなりの高額な月額費用が発生する仕組みになっており、数十万品となるとどうしても自社でスクラッチサイトを構築するか、ecbingなどの大規模対応ASPの活用、オープンソース系のWordpressのWoocommerceなどを使っての構築となる場合が殆です。そうなると、構築費用も管理費も高額になりがちです。また運用となると更に高コスト体質になりがちです。shopifyだと商品登録数上限がない為、商品登録数を気にすること無く商品登録を進められる事が1つ理由となっているようです。但し、1日の上限UP容量制限やCSVデータの容量制限などはあるのでこれらの考慮が必要です。また画像UP時のについても、メイン画像のサムネイル以外で画像を利用している店舗さんでは、アプリを使わないと一括で画像が上げられないなど、数量が多いと別の問題も発生します。
いまさら聞けないshopify(ショッピファイ)の基本機能と概要とは まとめ
Shopifyは最近人気上昇中のネットショップ構築サービスです。商品ページ作成や決済といった基本機能はもちろん、分析機能やサポートまでネットショップに必要な機能がひととおり揃っています。標準に含まれない機能は必要に応じてアプリで追加できるほか、楽天市場との連携にも対応しています。また、実店舗のPOSとの連携やグローバル展開に強みがあり、月額料金も比較的リーズナブルです。これからネットショップを始める方やサービスの乗り換えを考えている方は、ぜひ候補のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。