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今年のネットショップ「お歳暮の傾向と対策と」2021年度版

お歳暮は、年間のギフト需要のなかでも昔から馴染み深いもののひとつです。一説によると日本でお歳暮が始まったのは室町時代からだそうで、現在のような形になったのは昭和30年代頃とされています。

新型コロナの影響はお歳暮市場にも及び、2021年のお歳暮展開をどうしようか悩んでいるネットショップも多いかもしれません。今回は、2020年のお歳暮に関する調査等を元に、2021年のお歳暮の傾向・対策について考えていきます。

※2022~2023年度お歳暮対策はこちら
ネットショップのお歳暮対策 傾向と対策とは 2022年10月版
ネットショップのお歳暮対策 傾向と対策とは 2023年11月版

2020年のギフト市場に関する調査

引用:矢野経済研究所

矢野経済研究所の調査によると、ここ数年、ギフト市場全体はゆるやかな拡大基調にありましたが、2020年は前年比92.4%の縮小となりました。新型コロナの影響がやはり大きく、冠婚葬祭の中止・延期・規模縮小などによるギフト需要減少が響いたと考えられます。

引用:矢野経済研究所

お中元・お歳暮について見てみると、コロナ以前から市場規模は少しずつ縮小傾向にありました。虚礼廃止等の観点で、職場でのお歳暮のやり取りを控えるところが多くなっているのもその理由のひとつと考えられます。かつてはよく見られたお稽古事・習い事の先生にお歳暮を贈る光景も、現在は本格的な一部の芸事を除いて少なくなっているようです。

一方、もう少しカジュアルな形で身近な人にお歳暮を贈る新たなニーズも生まれています。コロナの影響で帰省を控える代わりにお歳暮を贈るのもその一例で、「帰歳暮」という新しい言葉も誕生しました。実家に贈る以外に、しばらく会えていない友人やリモートワークで直接会う機会が減った親しい同僚に贈るというケースもあるようです。こういった場合、のしの付いたいわゆるお歳暮という形ではなく、ちょっとしたプレゼント感覚での贈答になります。

帰省に関する調査

2021年の年末は、帰省する方が増えるのでしょうか。それとも昨年に引き続き控える方が多くなるでしょうか。

引用:日本トレンドリサーチ
引用:日本トレンドリサーチ

日本トレンドリサーチの2021年10月時点での調査によると、去年の年末年始に帰省した人が22.1%だったのに対し、今年の年末年始は帰省する予定という人が37.9%と増加しています。「しばらく会えていないから会いたい」「全員ワクチンを打ったので」「親が高齢なので」等の理由には共感できるものも多いです。一方、まだコロナは完全に収束していない・リバウンドが心配等の声も根強く、帰省の予定はないという方が62.1%となっています。

帰省する予定と答えた人のなかにも、日数を減らす・集まりの規模を小さくする・外食ではなく家で食事する等の意見が多く見られ、コロナ以前の帰省の形に戻るのではなく一定程度の感染対策は必要という認識の方が多いようです。

2021年のお歳暮戦略

本記事執筆の11月上旬時点では、国内の感染者数は2021年に入って最も少ないレベルで推移しており、感染状況は落ち着いていると言えます。一方、ドイツなどでの感染急増のニュースもあり、世界的にはまだ新型コロナが収束したとは言い難い状況です。日本国内のムードとしても、ワクチン検査パッケージの実証実験等のWithコロナ時代を模索する流れと、年末年始の人流増加でコロナの再流行が起こり得るのではないかという警戒感の両方があるように感じられます。

そんななか、2021年のネットショップのお歳暮戦略の舵取りは昨年以上に難しいものとなりそうです。昨年見られたような帰省はせずにお歳暮を贈る「帰歳暮」のほか、感染対策を意識しての帰省スタイルに合わせたギフト需要も考えられます。例えば「日帰り帰省の手土産として渡すギフト」「少人数で食べるのにちょうどよいグルメギフト」など、従来的なお歳暮ギフトとは少し異なった角度での提案をしてみるのも一案です。

また、目上の人に贈るという本来のお歳暮の形を離れて、友人や親しい同僚・兄弟姉妹などに一年間の感謝を伝えるカジュアルなプレゼントという、新たなギフト需要を掘り起こしてみるのも一つの方向性ではないでしょうか。

ネットショップの基本的なメリット

基本的であるがゆえに見逃しやすい部分になりますが、そもそもお歳暮や手土産の手配のために混雑する街やデパート・ショッピングモール等に足を運びたくないというニーズがあることは間違いないでしょう。以前ならお歳暮の季節になるとデパート等へ足を運ぶのが習慣になっていた層も、一定数はコロナの影響で「ネットで済ませられないか?」という発想になっていることも大いに考えられます。

そういう意味では、ネットで買えるものはネットで買う生活習慣が根付きつつある今はネットショップにとってチャンスです。自宅で選べる・送れるという、超基本的なネットショップの強みが、時勢的に大きな意味を持ってきます。

リピーター獲得のチャンス

お歳暮は、ある程度決まった相手に毎年贈るものという側面があります。今年は誰に何を贈ろうかあれこれ選ぶのが楽しい、という方ももちろんいらっしゃいますが、何かと忙しい毎日のなか、お歳暮選びであまり頭を悩ませたくないという方も実は少なくありません。

お歳暮にちょうどよい品物があった、熨斗などのギフト対応をしてくれた、購入前の質問に丁寧に答えてくれた、先方に喜ばれた等、購入プロセスのなかにお客様にとって「このお店でお歳暮を手配して良かった」と思える要素があればあるほど、「来年もここで贈ろう」となる可能性が高まります。つまり、お歳暮はリピーター獲得の絶好のチャンスといえるのです。

店内にお歳暮向けの商品をラインナップすることはもちろん、お歳暮を探している人に見つけてもらえるようキーワードとして「お歳暮」を盛り込むこと、商品説明や特集ページ・メルマガ等で「この品物がお歳暮におすすめである」理由をしっかり伝えていくこと、配送や質問対応等を確実に行っていくこと等、ひとつひとつコツコツと確実に取り組んでいくことが来年のお歳暮シーズンにつながっていきます。

今年のネットショップ「お歳暮の傾向と対策とは」2021年度版 まとめ

 2021年は昨年に比べると新型コロナは収束傾向にあるものの、お歳暮の動向については見通しにくい部分が多く、ネットショップとしてはこれまでとは異なる柔軟な発想が必要になりそうです。従来的なお歳暮需要に応えていくのはもちろん、帰省する代わりにお歳暮を贈る「帰歳暮」などコロナ禍で生まれた新たな需要に応えていくこと、混雑する年末の街中に足を運ばなくても自宅にいながらにして選べる・送れるというネットショップの基本的なメリットを改めて強みとして捉えていくことなどがカギとなるのではないでしょうか。

 今後のコロナの動向がどうなろうと、ネットショップへ来客されるお客様にどのようなネット上での接客をしていくか、またより良い商品を提案してくか(お客様にとってより良い商品)、贈り物として確立できる商品を作っていけるか(熨斗なども必須だが、どのような様子・箱・同梱物・説明等)、また贈答需要じゃないときでも贈り物として確立できるかが勝負となります。贈り物需要がある時以外の時のほうが、引き締めて対応すべきで、大切なお客様へ送るからこそ、「ここだったら依頼できる・信頼できる」、そんな店舗になっていけるかが贈り物需要、ひいては、お歳暮需要へ対応した売上を作ることができるものだと思います。ネットショップへの運営ご相談もお気軽にお問い合わせください。勿論商品登録代行もお気軽に♪

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