- 2020-2-17
- ASPショッピングカート
- base, デメリット, ネットショップ, メリット, 無料ECカートシステム
インターネットの世界には膨大な数のネットショップが存在しています。ネットで買い物をする側としても、商品やサービスを販売する側としても、非常に豊富な選択肢が存在しています。特に、これからネットショップを始めてみようと考えている人にとっては、自分にとってどんな形でお店を出すのが最適なのか迷ってしまうことが多いのではないでしょうか。
今回は、手軽にネットショップを開設・運営できると人気のbaseについて、出店のメリット・デメリットを整理してご紹介します。
BASEとは?
BASEは、ネットショップ作成サービスのひとつです。2018年には香取慎吾さん、2019年には小嶋陽菜さんをCMに起用しており、TVで目にしたことのある方も多いかと思います。
2012年にサービスを開始して以来順調に累計ショップ開設数を伸ばし、2019年8月には80万ショップを突破しています。豊富な決済機能やデザインテーマがあり、htmlやデザインの知識・技術がない人でもネットショップを手軽に開設・運営できると好評です。
出店しているオーナーは20代から30代の比較的若い世代が多く、ショップのジャンルはファッション関係が約4割となっています。もちろん、中高年のショップオーナーやファッションジャンル以外の商品を扱うショップも多数存在しますが、全体的には若い人への訴求に長けたサービスという印象です。
かつてはネットショップ開設というと敷居が高く、法人・ビジネスユースでないとなかなか手が届かない存在でした。しかし、BASEの登場によってクリエイターなどの個人によるお店も現在は珍しいものではなくなっています。副業や趣味でのネットショップ運営も多くなっていますし、従来販路が限られていたハンドメイド品などの販売も一般的なものとなりました。
最近はその手軽さからインスタントECサービスとも呼ばれ、STORES.jp等と比較し選ばれることが多くなっています。実際に出店先を選ぶ際にチェックしたい、base出店のメリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。
BASE出店のメリット
無料でネットショップを開ける
BASEでは、ショップの開設に手数料がかかりません。また、月額料金や登録料もかかりません。つまり、お店を開いて商品を登録する段階までは無料で行うことができます。
実際に商品が売れると、1件の注文ごとに決済手数料とサービス手数料がかかります。
特にネットショップ未経験者の方にとっては、せっかくお金をかけてネットショップを開いても売れなかったらどうしよう、という心配は大きいものです。無料でお店を作れるという気軽さはBASEの最大のメリットのひとつです。
機能が豊富
BASEには豊富な機能があり、なおかつその多くを無料で利用することができます。商品検索・クーポン発行・レビュー・カテゴリ管理・送料詳細設定といったショップ機能、セール・定期便・数量制限といった商品機能、ほかにもマーケティング機能やメディア機能など、ネットショップを運営するうえで欲しい機能が揃っています。
拡張機能は「BASE Apps」という形で提供され、スマホアプリのような感覚でショップに追加することができます。
決済方法が豊富
BASEでは、クレジットカード・コンビニ(Pay-easy)・銀行振込・キャリア決済・PayPal・後払いが利用可能です。これだけ豊富な決済手段が選べるのは、ネットショップで買い物をするお客様として非常に嬉しいポイントではないでしょうか。お店の側としても、希望の決済方法がないということでお客様を逃してしまうリスクを抑えることができます。
専門知識が必要ない
BASEのような使いやすいサービスが登場する前は、自分でネットショップを開こうと思うとhtmlやサーバーなどWEBの技術的な知識を勉強する必要があり、いかにたくさん売るかという以前に高いハードルでした。
BASEのインターフェースは非常に使いやすく工夫されており、特別な知識がなくても直感的に利用できるのが大きなメリットとなっています。「ネットショップの作成が、今までで一番簡単に。」というキャッチコピー通り、他のサービスと比較しても圧倒的に簡単にお店が始められたというショップオーナーの声が多く聞かれます。
商品登録が簡単
お店を作る段階だけでなく、その後の運営が簡単に行えるというのもポイントです。特に、扱う商品の種類が多い場合には手間をかけずに商品登録が行えることは非常に重要になってきます。
BASEの商品登録は、商品名や価格、商品説明など必要な項目を入力していく形式で、特に難しい点はありません。画像はドラッグアンドドロップで追加可能です。また、商品登録数は無制限です。1日に登録できる商品数は最大1,000件となっていますが、これだけあればほぼ問題になることはないでしょう。
Baseの実際の商品登録画面
入力項目はほんの極僅かです、商品ページを本当に簡単に作る事が可能です。実際LP風に設置する場合でも、TOPページ等をうまく使うことで
baseで作った「村上シェフオリジナル 生おせち 通販サイト」https://www.osechioroshi.com/ おせち販売ページを表現する事も可能です。おせち販売サイトでは独自ドメインの運用も可能です。また右上に出るbaseのマークも消して完全に自社サイトカート風にすることもできます。
↓実際の商品登録画面
商品名・画像・商品説明・価格を入れればすぐにページ完成できちゃいます。
※base商品登録代行 依頼ならお任せください。
完全にbase感を消し去ることができる(2020年9月1日追記)
どうしてもbaseでやってるのかーって思われるのでは?なんて疑念を思ってしまう人もいます、また自社サイトなのにbaseの宣伝をしているようでやだなんて店舗さんもいると思いますが、baseにはbaseロゴや痕跡を消す機能があってこれを使えば一発解消です。
但しこちら月額500円の有料オプションなので、売上が確保できていない状況から使うとせっかく月額費用無料で出店しているのに無駄になってしまいます。但し、上記の画面(baseから引用:2020年9月現在)では、baseマークがまあまあの主張で掲載されてましたが、現在は下記のような感じで、今現在はそこまで気にする事はないのか・・と思わせる感じ。というかヘッダーには表示はなくなりました。
但し、PC側は、下記の通り表示されている状況です。ここにもなくなったら有料オプションの意味がなくなりますかね、とはいえスマホでの購入比率が60%を超える中スマホでほぼ非表示ならOKでしょって店舗さんは参考にしてみてください。
※baseロゴの非表示に加え、通常購入者メールにbaseの署名リンク的な物が掲載されてしまうがこれも除去できます。
Instagramと連携できる
現代のショップ運営は、Instagramとの連携がひとつのキーポイントとなっています。特に、BASEに多いファッション系ジャンルでは、Instagramからお店への導線を作ることが効果的です。
BASEにはInstagram販売Appという拡張機能があり、Instagramの投稿にタグ付けしてBASEの商品ページへリンクすることができます。
デジタルコンテンツを売ることが可能
他のサービスにあまり見られない要素として、デジタルコンテンツの販売機能があります。写真やテキスト、音楽などのデジタルコンテンツをダウンロード販売する機能で、動画や電子書籍などにも対応しています。
決済はクレジットカードのみに限られますが、そういったコンテンツを販売したいという方にとってはBASEは有力な選択肢となります。
ショッピングアプリ base 500万ダウンロードのアプリへの露出
過度の期待やしないほうが良いとは思いますが、弊社経験則でも微弱ながらアプリ側からと思われるアクセスは来ています。おそらく今後もbaseではTVCMや販促等でDLを増やしbaseへの出店者メリットを大とする為に仕掛けを作ってもらえる期待はしてよいと思います。この後デメリット面でも記載しましたが、集客はあくまで自分でするというスタンスでないと無料ECカート(インスタントECサービス)の特性をわすれないようにした方が方向性も見出しやすいかと思います。
お客様にとって安全は決済で運用できる
最近はフィッシング系のショッピングサイト詐欺が多発し、特に楽天市場やYahoo!ショッピングなどのサイトと瓜二つのサイトを構築して銀行振込にて決済させるサイトが増加しています。
上記フィッシング対策協議会によると、コロナ禍の中で増加傾向になりまた、フィッシング報告件数も2020年に入って急増しているといっても過言ではありません。特に自社サイト運営において信用をどのように築いていくかは重要なポイントであり外せない部分であります。
そこで、 baseではbase独自の決済を展開している事で、購入者側の安心を提供する事ができいます。その1つとして、baseで決済する前に安心を与えるようなリンクが設置されています。
商品が到着しないとbaseへの通報により返金ができる可能性があるシステムとなっている事で、フィッシングではない安心感を与える事ができます。
BASE出店のデメリット
集客能力が弱い
魅力的なメリットを多く備えるBASEですが、デメリットもあります。特に考えなければならないのは集客面です。Amazonや楽天市場のような大手モールと比べると、お店を作って商品を並べるだけではお客様の目に触れるチャンスは残念ながらあまり期待できません。ブログやSNS、あるいは広告出稿など、集客方法はお店作りとは別に検討する必要があります。
デザインの編集には慣れが必要
BASEには有料・無料のおしゃれで魅力的なテンプレートが用意されていますが、自分でイチからデザインしていきたいという方にとっては逆に不自由に感じられる面もあるようです。
HTML編集Appを使ってhtmlの編集を行うことができますが、cssやjsを含めて全ページを1つのファイルで制御する独特の仕組みになっているので、使いこなすためには覚えることが多いと感じるかもしれません。
売上が上がるほどコストがかかる
無料で簡単にお店を始められる反面、売上ごとに手数料がかかるため、売上規模が大きくなるほどコストが増えてしまいます。ある程度までいくと、月額制のサービスのほうがむしろお得になってくるケースもあります。
やはり導入時と売上が軌道に乗ってきたときではコスト感が全く違ってくると思いますので、これは致し方ないかも。。運用の手間コスト(自分で作る事で外注等を使わずコストを圧縮する)と時間短縮(簡単に作れる)を考えれば、多少のコストアップを織り込んで価格設定をする事でカバーできると思われます。
お店が成長するのは嬉しいことですが、手数料のコストを考えると悩ましくもあります。ただ、売上が上がるという事はスタート時点とは違う景色がまってますし、売上があれば次のステップへ進むことも容易となりますので悲観せずに進みましょう。
※関連記事:カラーミーショップVS無料カート 記事は短いです。
売上出金時は100万円以上は1日1回しか出金申請できない (2022年1月追記)
売上が向上し始めた後には立ちはだかる、手数料以外の base デメリット が発生します。せっかくbaseにて売上が立ち始める頃にようやく気づくデメリットです。不正入金を防ぐ?不正出金予防?振り込み先を変更するにも何ステップか必要なのに、出金時に出金金額の制限がかかります。「マジで?」となります。それも1日1回しか出金申請できないので、1ヶ月に数百売上が上がっていく場合は注意が必要です。特に季節性があるような商材の場合は、資金計画にも影響がでる可能性がありますので、事前に確認が必要です。
因みに、base側ヘルプにて下記の記載がありました、運営実績が上がれば上限金額が変わるとのことですが、出金に実績?とのことです。振り込み手数料の250円を気にしなければ10日に1回などのルールを決めて申請を行えば定期的な入金体系も作れますので店舗次第とも言えます。
また、通常振り込みサイクルは、申請後10営業日で、2万円以下の申請には、振り込み手数料250円の他に、事務手数料500円が追加されます。
Q: 振込申請に回数や金額の制限はありますか?
base 引用:振込申請に回数や金額の制限はありますか?
A: ■申請回数 1日につき1回まで申請が可能です。
■申請金額 売上残高が751円以上になると、振込申請が可能です。 原則として、1回の振込申請で最大100万円まで指定いただけます。 ※ショップの運営実績に応じて、上限金額が自動的に変更されます。 ※引き上げ条件については開示しておりませんことご了承ください。
BASE出店のメリット・デメリットまとめ
BASE出店にはさまざまなメリット・デメリットがあります。ある人にとっては大きなメリットとなる点も、別の人にとってはあまり意味をもたないかもしれません。逆に、ある人にとってはデメリットと感じられない点が別の人にとっては致命的になる場合もあります。 手軽にネットショップを始めたい方、Instagramなどからの集客が見込める方にとっては、BASEは非常に有力な候補となるでしょう。
簡単にできる=誰でも出来る
なので、出店予定のお店の内容がbaseの内容にあっているか、またコストをかけずにデザイン性などを失っても良いのか?現在実店舗での集客があり、それのフォローアップにネットを開設したいなど、出店に対する欲求は様々かと思います。実際の自社のお店に即した内容なのかなどを吟味して出店検討してみてください。
またbaseの商品登録代行や出店のお手伝いなども商品登録ドットコムでは対応しておりますのでご相談ください。
baseの詳しい本家説明サイトはこちら