楽天市場は日本のECモールのなかでも特に知名度が高く、たくさんのユーザーを集めています。今から楽天に出店するメリット・デメリットにはどんなものがあるか、2025年現在の最新の状況をまとめました。
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日本のECを代表する楽天市場とは
楽天市場は、1997年に設立された日本最大のオンラインショッピングモールです。株式会社楽天によって運営されており、数十万の出店者と数千万の商品が揃っています。楽天市場の特徴は、その幅広い商品ラインナップと、独自のポイントシステム「楽天スーパーポイント」にあります。このポイントは、購入時に得られるだけでなく、楽天市場内外の様々なサービスで使用することができ、消費者にとって非常に魅力的なリワードプログラムとなっています。
楽天市場は、単なる商品販売の場にとどまらず、旅行予約や電子書籍、金融サービスなど、多岐にわたるビジネスを展開している点も大きな特徴です。楽天トラベルや楽天Koboなどのサービスは、それぞれの分野で高い評価を受けており、楽天市場を訪れるユーザーに多様なショッピング体験を提供しています。
また、楽天市場はユーザーにとって使いやすいプラットフォームであると同時に、出店者にとっても魅力的なビジネスの場となっています。出店者は楽天市場を通じて自らの商品を全国に広く展開でき、楽天のマーケティング支援や販売促進ツールを利用することで、売上の向上を図ることが可能です。出店にあたっては、楽天市場が提供する詳細なデータ分析ツールを活用し、顧客の購買行動や市場のトレンドを把握することができます。
このように、楽天市場は、日本国内外の消費者に対して多彩な商品やサービスを提供する一大ショッピングプラットフォームであり、絶えず進化を続けるEコマースの先駆者として知られています。その全体的なビジネスモデルと戦略は、国内外の多くの企業にとって学ぶべき点が多いと評価されています。
楽天市場出店のメリット
利用者数・流通金額が大きい
楽天市場の特徴は、なんといってもその規模の大きさです。楽天市場のほかにトラベル・ラクマ等を含む数字になりますが、2023年の国内EC流通総額は6兆円に到達しています。国内の楽天会員数(会員登録後1回以上ログインしたことのあるユーザー)は1億以上になり、日本のインターネットユーザーにとって非常に馴染み深い存在であるといえます。
Amazon Japanや、Yahoo!ショッピングを含むYahoo!Japanの売上高が約3兆円前後であるのと比べても規模が大きく、最も存在感のある出店先といってよいでしょう。
大型イベント・ポイントによる集客力
楽天スーパーSALEのテレビCMや動画広告を見かけたことのある方は多いでしょう。スーパーSALE以外にも、お買い物マラソンやブラックフライデー・年末の大感謝祭といった大型イベント・キャンペーンが定期的に開催されます。単にセール価格で安くなるというだけでなく、買い回りでポイントがアップするというのも楽天ユーザーにとって魅力的です。
楽天ポイントは、楽天市場でのお買い物で貯めたり使ったりできるのはもちろん、楽天カードや楽天モバイルといったグループの各種サービスでも貯めることができます。ポイントが貯まっているから楽天市場で買い物しようという動機にもなり、さらなる集客力につながっています。
専任コンサルや講座によるサポート
出店先としての楽天を見た場合、サポートの手厚さはひとつの特徴といえます。最近は月額無料など低コストでネットショップを始められるサービスも増えていますが、無料もしくは低価格のサービスでは出店後のサポートがないことが少なくありません。
楽天では、専任のECコンサルタントに売上アップの施策やトラブル対応などについて相談することができます。コンサルタントの質は玉石混交とも言われていますが、うまく活用できればショップ運営の強い味方になり得ます。また、ノウハウを学べるセミナーや動画講座なども提供されています。
物流アウトソーシング
ネットショップ運営では、自社で対応できる発送業務のボリュームには限界があります。発送業務をアウトソーシングして効率化したい場合、楽天スーパーロジスティクスという楽天出店者向けの物流アウトソーシングサービスを利用することができます。
業務の効率化だけでなく、即日発送や365日稼働が可能になりスピーディーな配送を実現することでお客様にとってのより良いお買い物体験にも繋がります。
楽天市場出店のデメリット
出店料が高い
楽天の出店プランは、25,000円/月額〜となっています。年間一括払い・契約期間は1年なので、プラン料金と初期登録費用を合わせると最低でも36万円〜のスタートとなります。
Amazonは4,900円/月額、ヤフーショッピングは月額無料となっているのを考えると、どうしても高く感じられるのは事実です。
このほか、システム利用料やポイント原資・アフィリエイト利用料などが利用状況に応じて発生します。
競合が多い
楽天市場への出店店舗数は、2022年3月時点で約56,000店舗とされています。少し前のデータなので、現時点ではさらに増えている可能性もあります。
集客力の高い楽天ですが、競合が多いのもまた事実です。数多くのライバル店舗のなかから自分のショップを選んでもらうためには、SEO対策や広告出稿などの取り組みが不可欠となります。
決算資料に見る今後の楽天市場
2024年11月に発表された決算説明会資料から、今後の楽天市場についての内容をピックアップしてご紹介します。
マクロ視点でのネットショッピング
ここ10年ほどのマクロの状況を見てみると、インターネットを利用した支出総額と家計支出に占めるネットショッピングの割合は概ね右肩上がりで推移しています。
コロナ禍以降、コアCPIがプラスで推移しインフレ圧力が高まる状況のなかでもネットショッピング支出額は堅調に推移しており、ECがすっかり定着したことが伺えます。
EC領域はすでに成熟しつつある
楽天市場を含むインターネットサービスセグメントの連結売上収益は前年同期比で4.4%成長しているものの、フィンテックセグメント・モバイルセグメントと比べると低い成長率にとどまっています。
ネット銀行・ネット証券・クレジットカード等のフィンテックやモバイルがまだ大きな伸びしろを残しているのに対し、EC領域はすでに成熟しつつあると見ることができそうです。
レコメンドや広告のAI活用
楽天では、グループの各領域でAIの活用に力を入れています。例えば楽天市場では、アプリのパーソナライズ化されたおすすめウィジェット、広告表示などでAIが活用され、購入数の伸びやお客様満足度の向上につながっています。
出店者サポートでもAIが活用され、RMSの商品編集画面の説明文には「文章をAIで生成」ボタンが、問い合わせ管理画面には「AIで回答文を生成」ボタンが設置されるなどしています。手間がかかる部分の効率化につながる機能なので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
「最強配送」をはじめとした物流強化
物流強化はECの大きなテーマのひとつです。楽天では2024年7月から「最強配送」がスタートし、UXの向上や店舗の売上増に結びついています。「最強配送」ラベル獲得商品の売上成長率は+16.6pt、RSL(楽天スーパーロジスティクス)利用店舗の流通総額成長率は+10.1ptとなっており、スピーディーで利便性の高い配送が成長に結びつくことを示唆しています。
今から楽天市場 出店 へのメリット・デメリットとは【2025年度版】まとめ
楽天市場へ出店するメリットは、その規模の大きさや集客力にあるといえます。日本最大のECモールであるとともにポイントやセールによる集客効果も高く、魅力ある出店先であることに間違いはありません。デメリットとしては、出店料が高いことや競合が多いことがあります。最新の決算資料を見ると、すでに成熟しつつあるEC市場のなかでAI活用や物流強化に取り組んでいることが分かります。これからも楽天市場は最も有力なEC出店先候補のひとつと言えるでしょう。
また、楽天市場への出店を検討している皆様、または既に出店されている事業者様にとって、商品登録は非常に重要かつ面倒な作業となることが多いです。商品登録は、オンラインショップを立ち上げ、運営する上で最初の大きなステップです。商品が少なければ顧客満足度も自ずと低くなりがちです。しかし、多くの商品を登録しようとすると、その準備には膨大な時間と労力が必要となります。具体的には、商品情報の収集、画像の準備、さらには仕入れ先とのコミュニケーションなど、多岐にわたる作業が伴います。
これらの作業は、販売開始への大切な第一歩でありながら、多忙な日々を送る事業者にとっては大きな負担となり得ます。そこで、商品登録のプロフェッショナルサービスを利用することで、これらの課題を効率的に解決することが可能です。商品登録ドットコムのサービスを利用すれば、専門的な知識を持つプロが商品登録代行・EC商品登録代行を行い、時間を大幅に節約することができます。それらの商品登録代行 EC商品登録外注 でのご相談なら商品登録ドットコムへお任せください。複雑な商品登録代行から超大量な商品登録まで様々な業種業態の楽天市場 商品登録代行をやってきたから色々ご相談頂けます♫お気軽にお問い合わせください。