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オススメ越境ECモール比較5選

いつ、どこにいてもさまざまなものを手軽に購入できるネットショッピング。実際に足を運ぶのが難しい遠方のお店の商品であっても、ネットでなら購入することができます。お店側としても、ネットショップを展開することでチャンスを広げることができますし、昨今は「越境EC」によって国外での販売に取り組む動きも広がってきています。

越境ECについておさらい

当サイトではこれまでに何度か越境ECに関連する記事を掲載してきましたが、越境ECとは何か改めておさらいしてみましょう。

越境ECとは、インターネットを通じて海外のお客様に商品を販売するものです。人口減少に伴う国内市場の長期的な伸び悩みを補うものとして期待されるほか、インバウンドの影響であったり、近年の円安傾向で相対的に海外の消費者の購買力が高まっていること等から注目が高まっています。

自社サイトや国内ECサイトに海外から注文が入るケースもありますが、本格的に国外のユーザーを対象に販売を行うのであれば現地のモールに出店するのが最もスムーズです。

ひとくちに越境ECといっても、どの国をターゲットとするかによって取り組み方は変わってきます。ここでは、中国・アメリカ・韓国・東南アジアに出店する場合にぜひおすすめしたいECモールをピックアップしてご紹介します。

中国:Tmall (天猫)

天猫国際は、アリババグループ傘下の越境ECサイトです。越境ECプラットフォームとして中国最大の規模を誇り、若くてライフスタイルへのこだわりが強いZ世代がコア顧客層といわれています。化粧品・パーソナルケア、食品・日用雑貨、ベビー用品等のカテゴリーが人気です。

本記事を執筆した2024年3月下旬時点で、天猫国際のトップページには日本でもおなじみのブランドロゴや日本語表記の商品パッケージの画像がいくつも見られました。日本の商品が一定の存在感を示していることがわかります。

出店企業の商品だけを扱うブランド旗艦店が中国の消費者に人気で、海外の有名ブランド企業が積極的に出店しています。ただし、ブランド旗艦店は高い水準の広告展開を求められる等、体力のある大手でないとなかなか厳しい面もあります。

中小企業向けとしては、天猫国際に商品を卸すB2B2Cチャネル「天猫日本直送」、マーケットプレイス型の「天猫スーパー・ブランドステーション」が比較的取り組みやすくなっています。

アメリカ:Amazon

日本でもおなじみのAmazonは、アメリカのEC市場において約4割という高いシェアを誇っています。出店者も多いため競争率は高いですが、出品のハードルは比較的低く、アメリカ向けの越境ECに取り組むなら最も挑戦しやすいのがAmazonといえます。

アメリカのAmazonに出品するには、アメリカ版のAmazon.comにセラーアカウントを作成する方法と、日本のAmazon.co.jpでグローバルセリング(海外販売)サービスを利用する方法があります。

日本ですでにAmazon販売に取り組んでいる方であれば、グローバルセリングを利用すれば非常に手軽に越境ECに挑戦することができます。これまで使っていたセラーセントラルでアメリカをはじめとした各マーケットプレイスごとに出品ができますし、配送に関してもFBA海外発送を利用することができます。

海外アカウントを統合する場合、月間登録料は各国の月間登録料の合計、もしくは月額39.99米ドルのいずれか低い方となります。

アメリカ:eBay

アメリカ国内のECでAmazon・ウォルマートに次ぐ3位の売上を誇るのがeBayです。アメリカにおけるシェアは約4%とAmazonの圧倒的なシェアと比べるとやや見劣りはしますが、eBay.co.jpが日本からの出品者向けに情報を日本語で提供しており、語学に自信がない方でもアメリカへの越境ECに挑戦しやすくなっています。

特徴としては、中古品の売買が活発に行われていて日本の中古品の評価が高いこと、電化製品・カメラ・おもちゃ、スニーカーや漫画・アニメグッズ等の趣味性の強い商品が売れやすいことが挙げられます。

料金プランは無料〜エンタープライズまで6種類があり、無料プランの場合は250品まで、落札手数料は12.35〜15%となっています。

トラブルの際などに日本語での問い合わせ・サポートが無料で受けられる点は非常に心強いです。何かと不安の多い越境ECのハードルを下げてくれる特色のひとつといえます。

韓国:G-Market

Gmarketは、韓国市場でトップシェアを誇るECサイトです。アパレルやコスメ・美容関連、K-POP関連などを幅広く扱っています。

韓国の人口の約60%に登るユーザー数を誇る存在感の大きなECモールですが、日本語には対応しておらず、日本からの出品についての情報は少ないのが実情です。韓国語が堪能でない限り、G-marketへの出品のハードルは高いと言わざるを得ません。

東南アジア:Shopee

東南アジア向けの越境ECであれば、当サイトで以前にもご紹介したShopeeがおすすめです。インドネシア・台湾・ベトナム・タイ・フィリピン・マレーシア・シンガポール等で展開しており、Shopee Japanによる日本語のサイトで出品についての情報を得やすくなっています。

初期費用・月額使用料は無料で、販売手数料もリーズナブルに設定されており、コスト面でも挑戦しやすいのが大きなポイントです。

これまで、越境ECの取り組みはやはり市場規模の大きい中国とアメリカが主流でした。取り組みやすさという点でも先行情報の多いその2カ国は有利でしたが、ライバルが多く競争が激しいのもまた事実です。その点、ここ数年ECの普及が急速に進む東南アジア市場はまだブルーオーシャンといえる領域が比較的多く残っている可能性があり、検討してみる価値はありそうです。なかには、中国ではあまり反応がなかった商品が東南アジアではとてもよく売れるといった事例もあるようです。

オススメ越境ECモール比較5選 まとめ

日本から海外の消費者に向けてインターネット販売を行う「越境EC」に取り組む人が増えています。人口規模を考えれば、日本国内だけにとどまるよりも海外へと目を向けたほうがチャンスが大きく広がるのは自明です。言語や送料・配送等さまざまなハードルはありますが、日本語対応のモールや海外対応の発送も活用しながらぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。これまで中心的だった中国・アメリカのほか、東南アジア等への越境ECも取り組みやすくなってきています。

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