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Amazon出店のメリット・デメリット 2023年度版

日本国内で第2位の売上規模を誇るAmazonは、私たちにとって大変身近な存在です。ネットショッピング以外にも、Amazonプライムで映画やアニメを見ている・Echo端末に「アレクサ」と呼びかけてさまざまなサービスを利用しているという方は多いのではないでしょうか。

EC出店者としても、Amazonは重要な出店先候補のひとつです。今回は、EC出店先としての Amazonのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

Amazonについて

Amazonは、楽天市場に次いで国内第二位のECサイトです。1位楽天・2位Amazon・3位Yahoo!ショッピングという構図はここしばらく安定しています。

海外でもAmazonの存在感は大きく、特に発祥国であるアメリカでは2位以下に大きく差をつけて圧倒的なシェアを誇っています。

出店先としてのAmazonの大きな特徴は、「カタログ型」のサイト構造にあります。例えば楽天の場合、いくつもの大小の店舗が「楽天市場」というネット上のショッピングモールに出店する「モール型」ですが、Amazonの場合ネット上の商品カタログの各ページに複数の出品者が相乗りして販売する形となります。楽天のような形態を「出店型」Amazonのような形態を「出品型」と呼ぶ場合もあります。

Amazon出店のメリット・デメリットには、この構造の違いが大きく影響しています。

Amazon出店のメリット

初期コスト

楽天への出店を検討する際、まずメリットとして挙げられるのがコスト面です。

引用:Amazon

Amazonは、1商品につき100円〜の小口出品プランがあります。1ヶ月に販売する予定の商品数が50点以上の大口出品であっても月額4,900円と、挑戦しやすい設定となっています。

引用:楽天市場
引用:Yahoo!ショッピング

国内最大手の楽天が月額19,500円〜となっているのと比べると、コスト面でのAmazonの魅力が際立ちます。Yahoo!ショッピングに関しては初期費用・月額システム利用料無料となっていますが、ポイント・キャンペーン・アフィリエイト原資等が必須である点やサイト規模・集客力等を考慮しての判断が求められます。

集客力

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000047896.html

ニールセンのオンラインショッピングレポート2021によると、商品を検討する際に利用するサービスとして18〜34歳の46%・35歳以上の48%がAmazonを挙げています。年代を問わず、ネットで買い物をする際はまずAmazonという傾向が見られます。

特に注目したいのは、35歳以上では楽天市場がAmazonを少し上回っているのに対し、18〜34歳の若い年代ではAmazonが楽天よりも目立って優位になっています。

Amazonでは3分以内という短時間で決済終了するユーザーが多いというデータもあり、サクッと買いたい若い世代ほど他のECモールよりもAmazonを利用する傾向があるといえるかもしれません。

FBA

引用:Amazon

EC出店するうえで避けて通れないのが発送業務ですが、AmazonではFBA(フルフィルメント by Amazon)というサービスで在庫保管・発送等の受注後の一連の業務をアウトソースすることができます。

利用にあたっては在庫保管手数料・配送代行手数料等がかかりますが、出品したあとは商品をAmazonに納品するだけでよいため、業務負担の大幅な軽減につながります。

さらに、FBAを利用することでプライム会員送料無料となる等のお客様から見たメリットも得られます。Amazon内検索での上位表示にもつながると言われ、Amazonに出店するのであればぜひ検討したいサービスです。

出品が簡単

すでにAmazonで販売されている商品であれば、既存の商品ページに相乗りして販売することができるため、出品作業が非常に簡単です。

価格や在庫数といった最低限の情報入力だけで販売を始められるという点は他にはないメリットですが、厳しい価格競争にさらされるというデメリットと表裏一体でもあります。

独自商品ならページの作り込みも可能

まだAmazonに掲載されていない店舗独自の商品であれば、Amazon商品紹介コンテンツ(A+)を利用して商品ページに画像や説明テキスト・比較表などを掲載することができます。オリジナル商品を販売する場合にはぜひ活用したい機能です。

Amazon Brand registry の利用で自社オリジナル商品を更に確認も可能

AmazonBrandregistry(アマゾン ブランド レジストリ)では商標をすでに持っている企業が対象となり、知的財産の保護を強力に推し進めている事もあり商標を持っている店舗であれば、申請して活用したほうがメリットが高いです。また商標ブランドとしての申請が通るとブランド専用のページも展開できるメリットもあります。
※これらのAmazonBrandregistry(アマゾン ブランド レジストリ)への申請代行も対応が可能です。また、自社のブランド品がAmazon上で正常に販売されているかなどの監視や管理、A+へのカタログへの紐づけ権限などもありますので、卸元の立場として管理運営する事を進める事も可能です。

海外販売が可能

引用:Amazon

世界各国で大きなシェアを持つAmazonならではのメリットとして、海外販売が可能である点が挙げられます。Amazon海外販売(グローバルセリング)を利用すれば、アメリカ大陸(アメリカ・カナダ・メキシコ・ブラジル)、ヨーロッパ(ドイツ・イギリス・フランス・イタリア等28か国)、オーストラリア・インド・シンガポールといったアジア太平洋や新興国を対象地域として販売することができます。

管理画面が国内向けと同じである点、FBAを利用可能である点などは、越境ECを検討する方にとって大きなメリットといえそうです。

Amazon出店のデメリット

厳しいカート獲得争い

Amazonでは、同じ商品を複数の出品者が販売している場合、最も安い価格で出品している出品者から購入するのが基本となります。

こちらの化粧品は660円と表示されています。同じ商品を780円・788円・800円等で出品している出品者もいますが、「Amazonの他の出品者」をクリックしないとそれらの出品者を見ることはできません。商品ページ上で「カートに入れる」を押した場合、最安値の660円で出品している出品者から購入することになります。

最安値で出品し、「カートに入れる」ボタンの対象となることを「カートを獲得する」と言います。カートを獲得しないと、出品していても売れる可能性は限りなくゼロに近くなってしまうため、カート獲得争いは非常にシビアです。

独自商品の登録には手間がかかる

Amazonに掲載されていない独自商品であれば上記のような価格競争からは解放されますが、商品登録には手間がかかります。

JANやISBNといった製品コードが付与されていない商品を出品するには、予め製品コード免除申請という手続きが必要になります。

特に近年、Amazonではブランドに対する考え方が厳格化しており、商標登録されている商品については正規ルートで仕入れているか・転売や無在庫販売でないか等厳しく見られるようになっています。

転売・無在庫販売・ブランド品の販売が難しくなっている(仕入れ商品も同様)

相乗り出品(紐づけ出品)では、基本的にJANコードさえあれば、Amazonカタログに登録されている商品について、どのような商品でも出品ができます。但し、最近では(2023年5月現在)JANコードがあってもブランド系(アマゾン側で任意に指定しているブランド、或いはAmazonBrandregistryで管理されているブランド)については、出品制限がかかる場合も多数確認されています。たとえJANがあっても出品できない場合が存在しています。また、Amazonカタログにない商品を新規に出品する場合や、製品コード免除申請や、Amazonブランド申請時には必ずといっていい程、取引証明や現物写真、耐久的なラベル等の提出が求められこれらを通過できないと出品はできません。

逃げ口とするノーブランドの出品についても類似商品やブランド商品・明らかに型番品番系で他社が出品している商品などは、当初出品できても検索対象外やカタログの統合が起きたりします。また、正規品であってもAmazon側準拠の商品やラベル関連等が合致していないと出品できない場合もあり、商品開発やパッケージング時点からAmazonへ出品をするための準備を想定して進める事が今は重要と言えます。

他モールでのノウハウが通用しにくい

Amazonは楽天やYahoo!ショッピングとは構造が根本的に異なるため、他のモールで培ったノウハウが通用しにくくなっています。

例えば、メルマガやLINEを配信する・店舗独自ポイントを設定する・商品ページにバナーを設置して店内回遊を促すといった手法はAmazonでは使えません。

モール型/カタログ型、出店型/出品型という違いにより、Amazonでの売り方については他モールとは別個に考えていく必要があります。

Amazon出店のメリット・デメリット 2023年度版 まとめ

国内第2位の売上規模を誇るAmazonは、EC出店先として必ず候補に上がります。コスト面やFBAを利用できる点などはAmazon出店の大きなメリットといえます。楽天やYahoo!ショッピングとは異なるサイト構造をもつため、既存商品の出品は非常に簡単である反面価格競争は非常にシビアです。また、他モールで培った販売ノウハウが通用しづらく独自に戦略を考える必要がある点はデメリットといえます。Amazonへの出店を検討する際はぜひ参考にしてください。

とは言っても、大量のJANの紐づけでは、出品後に紐づけた元情報が間違えている、複数商品に紐づけられてしまった、類似商品が間違えてJAN登録されているなど、Amazon側のカタログは完全ではないことから、必ず出品後のチェックはかかせません。そういった作業は外注に任せたほうが、社内で運用するより殆どの場合時間もコストも削減できます。また、新規の商品登録も最近では、エラーづくしで本当に新規出品ができるのか?と疑ってしまうくらい面倒になっているのも事実です。そういいった面倒で時間のかかる作業やAmazonへの申請についてもご依頼頂ければと思います。

Amazonへの商品登録代行 商品登録 外注 商品登録代行
Amazonの新規商品登録代行
Amazonへのブランド申請・製品コード申請の代行
Amazon Brand registry の申請代行
メーカー様・卸会社様のAmazon内出品商品調査等(ブランド出品商品の安定維持・監視)

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