- 2019-2-10
- Amazon アマゾン
- アマゾン出店, アマゾン商品登録
今何かと話題のアマゾンですが、出店前にしっかり調査はお済ですか?
・出せば売れるすごいモール Amazon
・FBAに入れて転売で大儲けしている人がいる
・FBAに入れればすぐに儲かる、本当になにもしなくて良い
・アマゾンに商品登録さえすれば、すぐに売れるし本当に簡単
・アマゾン商品登録はシンプルだし、管理もすごい簡単
・アマゾンの儲かるマニュアル・ノウハウ系 サイト 本 などで儲かる流れを学んだ
等々、やる気さえあれば、なんでも乗り越えられる精神論で突き進む会社以外は、アマゾン出店時にはどういう売り場で、どんな業者が競合としていて、どのくらいの価格帯で販売されているのかしっかり調査する必要があります。勿論、あまり考えすぎてやっぱり辞めたってくじけてはいけません。これから戦う戦場がどんな所でどんな仕組みなのかをある程度事前に研究しておく必要があります。
もしかしたら自分の自慢の商品は、アマゾンで殆ど販売されていないブルーオーシャン状態な商品かもしれませんよ!
アマゾンの販売の仕組み
アマゾンは他のモールはとは完全に別の仕組みで販売しているモールです。
実際モールというよりは、アマゾンという販売会場に、場所などを決めずに自由に売ってください、という市場に近い会場でしょうか、
昔からよく例えられる、楽天市場はデパートの様な物(実際はデパートというよりは巨大スーパーですかね)と言われるますが、人通りが多くて(アクセス)、来客が買うお客さん(楽天市場でよくお買い物するお客さん)が来る場所といわれてきました。最近では、楽天が自ら楽天で販売する形態を少しづつすすめています。楽天BOOKや楽天デリバリー、その他楽天市場が買収した小売店などがそれにあたります。自分のモールで自分の商品を売り始めています。これが基本的にはモール型と言われる物です。
モールの運営会社が、自分の売り場で販売を始めるような流れになっていますが、アマゾンは真逆の形です、その昔アマゾンは本とCDしか売ってませんでしたが、出店者を募って、アマゾンの会場で販売しませんか?という形で、アマゾンの売り場に、出店者が出す形です(基本これもモール型とはくくられますが)。なので、楽天市場やYahoo!ショッピングのように、店舗自らが販売を行う運営型と、アマゾン型とは根本的に売り場機能が違います。アマゾンの自社サイト機能の中にお店を出すわけなので、お店という形が先に出ることもありません、基本的には商品が主体となります。
アマゾンの売り場は商品が主体・軸となる。
アマゾンは徹底した小売主義・合理主義です。サービスやおもてなしを重んじる日本社会でも、現在ではこのアマゾンがECのトップランカーであるのは誰もが周知の事実となりました。今までの楽天型モデルは、一般の方、そうそう、ネットでショッピングするのがネットを知っている人、ネットショッピングを楽しむ一部の人、特別な物では完全になくなりました。そういう意味では、スマホの普及がそのあと押しをしたのは間違えありません、凡そ6年程前位にスマホの販売がPCを上回りました。現在では、アプリも出てきていますので、スマホが6割強とかの勢いになっているもの事実です。
■ ネットショッピングをする時に利用するデバイスは「スマートフォン」が81.3%、
よく利用するネットショッピングサイト・アプリの上位は「Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング」
スマートフォン所有者(n= 2,718)を対象に、ネットショッピングをする時に利用するデバイス(複数回答可)を聞いたところ、「スマートフォン」が81.3%と最も多く、次いで「PC」が38.2%、「タブレット」が12.0%となった。
MMD研究所は、株式会社コロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」にて共同調査を行い、第19弾として「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」を実施致しました。スマートフォンを所有する15歳~59歳の男女2,718人を対象に2018年10月31日~11月1日の期間に調査を実施しました。
いわゆる楽天型を言われるLPで、商品ページを縦長の長いページで埋め尽くし、押し売り型ページで洗脳を行った後に販売をするような物が主流となっていました。ところがスマホの急速な普及で、お買い物に慣れていない人達が多くなった事や、SNSや口コミによる紹介ページやコメントが多く出回る事で(体験談などのコメントもそうですね)シンプルにお買い物をしたい人には、退屈で長々しい説明は必要としない流れになりつつあります。ただ、完全にそういった販売手法が廃れたかというと、そうではありません、依然と説明商品と言われるような、型番品番ではない商品において説明やすばらしさを伝えるページなどが必要なのは変化はありませんし、説明商品において、シンプルすぎるページはなんだか分からないというページになってしまいます。
アマゾンはそういった部分で、スマホユーザーや、普段スーパーやお買い物などで行うような迷わず買うようなショッピングを実現させています。なので、商品ページは当然のことながらシンプルでだれが見てもわかりやすい、写真と箇条書きの説明、価格となります。アマゾン内は基本的にはどのページを見ても同じです。アマゾン出店時には自分の商品がどのカテゴリーに入り・どのような競合と並ぶのかイメージングする事も大切です。
アマゾンは徹底して販売にこだわっている
アマゾンは自分の商品を販売する時に、単に検索ユーザーを導いて、そこに商品が検索表示されるような一般的な作りにはなっていますが、トレンドにあったものや旬な物、旬なキーワード系の商品については、本当に網羅している場面が多いです。自分が欲しいと思ったものは常にアマゾンには存在するようになっています。これは単に出店者を増やして商品を増やしているだけではないからです。アマゾンでは、下記のように amazon.co.jp のようにとして直接販売を行っています。アマゾンに出店しておきながらアマゾンもライバルに1社として戦うことになります。
最近では「prime」を出店者が使ってアマゾンと同様のサービスを受けられる事ができますので、以前よりはアマゾンと競合することは少なくなりましたし、アマゾンと同列のサービスを受ける事ができるので、アマゾンと同様の販売促進の恩恵も受ける事はあまり知らない人も多いかもしれません。
※[prime]とは、アマゾンの倉庫に入れて出荷までやってもらうFBAと、自らの会社がアマゾンの規定するルールに乗っ取ってFBAに近い配送品質を担保させる代わりに[prime]マークを付けるマケプレプライムがあります。
例えば上記のような商品を私が1回調べていたとします、
1)検索
私は「有機elテレビ55型 4k」と検索しました、因みに有機ELと文字をいれたら、サジェストで 「テレビ55型 4K」 と出てきたので、これが良いと思って、そのまま検索しました。実はこれも、人気の高いワードをサジェストに反映しています、
2)検索結果
反映結果には、同様の商品が並んでいますが、普通はそこまで考える事も商品を眺めます。レビューや価格が気になりますが、この表示順序は、
「アマゾンのおすすめ順」
が表示結果です。さらには、最上部には、広告エリアが広がり、左には広告が表示されています。アマゾンが考える(ロジックで)購入者が一番買う順に並んでいる訳です。レビューが高い順でも、価格が安い順でもありません。
3)商品ページ
・画像
・レビューの表示
・価格
・買い物かご
すべてが瞬時に確認できるユーザービリティは、他のモールではありません。ヤフーショッピングが数年前にこれに近い形に変更があり、商品ページテンプレートにおいても直せないようになりました。すなわち、商品ページにおいてのLP(長い説明ページは)後回しで下部での設定しかできないようになっています。それはスマホでも同様です。
ここに表示されている価格はかごを取得している出品者となります。必ずしもアマゾンとは限りません。これはアマゾンはユーザビリティと販売に拘っている所以であります。また、画像・レビューは1つの表示とされ、あくまでも商品ページ軸での展開です、1つの業者につくレビューではなく、1つの商品についているレビューという形になります。楽天では、JANコードが同じであれば、価格とレビューを比較できるように価格ナビという物があります。
4)アマゾンでログインして検索するということは・・
アマゾンにアマゾン上での行動履歴を分析され、その上で、リマーケティング広告のように、おすすめ品や品番や興味に近いような商品が表示されるようになります。先ほどのページで言えばは、2)の検索結果にすら影響が出てきます、そして3)のスポンサードプロダクト(商品ページ下部にスクロールすると表示される部分)が表示されます、私が寸前に検索していたHDMIのケーブルや有機ELテレビがもう表示されています。但しこの部分は広告枠となるので、出店すればこのアマゾン内のクリック広告も使うことができます。(※スポンサープロダクト広告・・アマゾン内で雄一広告を任意でできる物です)
まだまだ仕掛けが盛りだくさんあります。購入後やページ観覧後のアマゾンからのターゲティングされたHTMLメールなどにはしっかり傾向や観覧履歴や、また他ユーザーの過去の購買履歴などから、おすすめなどを自動的に表示されているようなので、表から推察する以上に販売へのこだわりは隅々まで徹底して行われています。これが世界一の売り場なのでしょう。
初めてのアマゾン出店 まとめ
アマゾンは日本の他モールと一線を画す存在だが課題評価しすぎないように、自分の会社・店舗で販売するものはどのような商品なのか、実際アマゾンでは競合他社がどのような商品をどのような価格で販売しているのかを調査した上、うまくアマゾンの仕組みを使って乗っかる事を考え販売戦略を立てるべきです、アマゾンでは販売する機能や手段をアマゾンがすでに実施するような機能がある反面、自身でアマゾンの中で売りに出たいときの手段はアマゾンクリック広告以外は無いと言って等しい、勝負は単に価格だけといっても言い過ぎではありません、それ以外は、考える必要すらないのがアマゾンでもあります。もちろん記載した以外に、アマゾン商品登録時の注意点や登録手法など、出店後に様々な問題や解決しなければ進めない部分にもぶつかりますが、それは出店後に考えるべき問題だと思われます。アマゾンの売り場とアマゾンがやっていることを理解した上でアマゾンで大きな成果をあげるべく是非ご検討ください。
勿論、その際の商品登録代行は弊社へお任せください♪