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コロナ禍でネットショップが伸びているのは本当か?

新型コロナの感染拡大は社会・経済や私達の生活にさまざまな影響を与えています。観光・宿泊業や外食業などが大きな打撃を受けるなか、eコマース・ネットショップなどは伸びているとも言われます。

できるだけ外出を避けインターネットで買い物をするようになった等、個人としても行動の変化を体感している方も多いと思いますが、ここでは調査データをもとにコロナ禍における消費者行動やネットショップの伸びについて見ていきます。

消費者行動の変化

専門家会議が公表した人と人との接触を8割減らすための「10のポイント」のひとつに、「待てる買い物は通販で」というものがありました。実際にどのくらい消費者行動に変化があったのでしょうか。

年2回(5月・10月)実施されているクロス・マーケティング「消費動向に関する定点調査」によると、2020年5月の調査では内食(自炊)の頻度や通信販売の利用頻度が過去最高を記録する一方、飲酒目的の外食頻度は過去最低となるなど、消費生活の変化が顕著に見られました。

生活実態としても、「自宅で過ごす時間」が大きく増加し、「睡眠時間・趣味に費やす時間・食費」も伸びていました。反面、「給与所得」「労働時間」は調査開始以来の最低値となりました。

2020年4月30日~5月7日に行われたヴァリューズ「新型コロナウイルスの感染拡大によって変化した働き方や消費意識に関するアンケート調査」によると、コロナの影響拡大をきっかけにインターネットで購入・契約したものは「日用品」が11.6%、「食べ物の出前や宅配、持ち帰り」が8.3%、「食材〈米・野菜・肉など〉」が6.3%でトップ3となっており、外出自粛のなか生活必需品の買い物をネットで購入する様子が見て取れます。

引用:ヴァリューズ「新型コロナウイルスの感染拡大によって変化した働き方や消費意識に関するアンケート調査」等 https://www.valuesccg.com/news/20200603-1527/

また、今回新たにネットで購入するようになった商品・サービス等は「収束後もネットで購入・契約する」という意向が全体的に高くなっており、今後の消費行動への影響も少なからずありそうです。特に、購入継続の意向はこれまであまりネット購入をしていなかった高年齢層ほど高い傾向があり、コロナ禍をきっかけにネットショッピングの利用者層が拡大すると同時に定着していく可能性がありそうです。

休日・余暇の過ごし方を見てみると、「外食」「商業施設での買い物」「旅行」が大きく減少する一方、「家で行うことができる運動」「掃除」「動画配信サービスでの動画鑑賞」などが伸びています。これに関連して、ECサイトにおけるフィットネス用品の閲覧数も伸びており、新たな需要を引き起こしているものと見られます。

ネットショップの伸び

こうした消費者行動の変化を受けて、ネットショップはどのくらい伸びているでしょうか。

ビッグデータの解析・分析を行うナウキャストとJCBが提供する「JCB消費NOW」の2020年3月後半速報データによると、「EC」は6.1%の伸びを見せ3月前半(4.1%)より上昇幅を拡大しています

先に紹介したヴァリューズの調査でも、Amazon楽天市場ヤフーショッピングといった大手ECサイトやイオン・楽天西友・ダイエー・ライフなどのネットスーパーで3月から4月にユーザー数が伸びていることが示されています。

楽天の国内EC流通総額(取扱高)を見てみると、2020年の第1四半期(1〜3月)は9,271億円で前年同期比9.8%増、第2四半期(4〜6月)は1兆309億円でで前年同期比15%増となっています。これは楽天市場だけではなくトラベル(宿泊流通)、ブックス、楽天西友ネットスーパー等諸々を合計したもので、トラベル等がコロナの影響で打撃を受けたにも関わらず楽天全体としては伸びる結果となっています。

GMOペパボのプレスリリースによると、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」の2020年4月の流通額・新規申し込みネットショップ数が前年同月と比べ大きく増加しました。前年同月比で、流通額は約1.7倍、新規申し込み数は2倍となっています。

引用:GMOペパボ 2020年5月プレスリリース
https://pepabo.com/news/press/202005201300

さまざまな商品カテゴリのなかでも、食品関連の伸びが顕著です。カラーミーショップにおける流通額をカテゴリ別に見てみると、食品・スイーツが前年同月比303.5%、インテリア・家具が265.7%、おもちゃ・ホビー・ゲームが235.2%などとなっています。

この傾向は食品を含む生活必需品をネットで買うようになったという消費者動向とも一致します。また、インテリア・家具の伸びに関しては、外出自粛やテレワーク推進によって模様替えをしたり仕事環境を整えようとしたことが伺えます。ゲームに関しては、Nintendo Switchの需要増加と品薄、「あつまれどうぶつの森」の世界的な大ヒットなど、旅行や外出を控え家で楽しめる娯楽へシフトしたことが反映されています。

インテリアビジネスニュースが4月に行ったアンケートによると、3月の業績について過半数のインテリア専門店が「甚大な悪影響が発生している」または「悪影響が発生している」と回答していますが、実施しているコロナ対策として「インターネット通販の強化」を挙げているところはあまり多くありません。ECへの取り組みによって悪影響を受ける度合いが左右されている可能性が示唆されます

緊急事態宣言解除後の動向

ここまで、3月〜5月頃のデータを中心に見てきましたが、5/25の緊急事態宣言解除後の状況はどうなっているでしょうか。

三井住友カードの保有するキャッシュレスデータの分析によると、ECモール・通販のクレジットカード決済金額は宣言解除後も堅調に推移しています。リアル消費は緊急事態宣言下で大きく落ち込み、解除後に顕著に回復傾向に向かうという動きを見せたのに対し、解除後に相対的にECが落ち込むことがなかったのは興味深い点です。

全ての消費におけるECの決済金額比率を見ても、2019年には20%弱だったのに対し、2020年4〜5月は36%と大きく伸びました。緊急事態宣言解除後の6月1週目も32%と高いレベルを維持しています。※引用元である三井住友カードの情報を元に算出されたもので日本全体のEC決済比率ではない。

コロナの影響で初めてECを利用した層、なかでも高年齢層を今後もつなぎ止められるかどうかがひとつの鍵になりそうです

コロナ禍でネットショップが伸びているのは本当か?まとめ

世界的に「STAY HOME」が叫ばれた2020年春、消費者行動の変化に伴ってネットショップが大きく伸びたことはデータからも明らかです。新型コロナの国内での流行は一旦収束に向かったとも思われましたが、夏になると再び感染者数の増加があり、秋冬にはインフルエンザとの同時流行も懸念されるなど、今後の見通しはまだまだ定かではありません。ネットショップにとってはチャンスともなったコロナ禍ですが、これからも状況を注視していく必要がありそうです。

これからネットショップ ECサイト 検討の店舗さんへ おまけ

 コロナ禍においてネットショップが注目されています、実店舗の補完的な物ではなくネットショップで独立して1つの店舗としてしっかる売上を作っていく時代に入ってきました。また、商品登録ドットコムご利用の店舗様では殆どがネットショップ専業である程度の売上を作り頑張っています。ただやはり全体パイがまだまだリアル店舗とは段違いで低い、今後ネットショップはまだまだ伸ばしていける余地があります。
 ECモールでは先行者有利の力学が今だに存在はしますが、そこを気にしていてはせっかくのチャンスを物にする事はできません、どうしても前世代的な考え方だととっつきにく、分からない、お客さんの顔が見えないなどで逃げてしまっている会社さん・店舗さんまだまだおられます。このコロナ禍だからこそ見直す良いチャンスととらえて、是非出店検討してみては如何でしょうか?

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コロナ禍状況分析 参考資料/引用資料まとめ

クロス・マーケティング「消費動向に関する定点調査(2020年5月度)」
https://www.cross-m.co.jp/report/exp/20200610exp/

ヴァリューズ「新型コロナウイルスの感染拡大によって変化した働き方や消費意識に関するアンケート調査」等
https://www.valuesccg.com/news/20200603-1527/

JCB消費NOW 新型コロナ感染拡大が続く「3月下旬の国内業種別消費動向データ」を公開
https://www.global.jcb/ja/press/20200415154744.html

楽天 国内EC流通総額(取扱高)
https://corp.rakuten.co.jp/investors/financial/indicators.html

GMOペパボ 2020年5月プレスリリース
https://pepabo.com/news/press/202005201300

インテリアビジネスニュース インテリア専門店アンケート 新型コロナウイルスの影響とその対策
http://online.ibnewsnet.com/sp/gy200414-01.html

三井住友カード・顧客時間 コロナ影響下の消費行動レポート第2弾
https://www.smbc-card.com/company/news/news0001533.pdf
補足情報: 2020年5月7日
コロナ影響下の消費行動レポート
 ~高年齢層のECサイト活用加速と変化する巣ごもり消費~   https://www.smbc-card.com/company/news/news0001527.jsp

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