楽天市場で売上を伸ばすためには、商品を多くの人の目に触れさせることが必要です。さまざまな施策が考えられますが、なかでも、楽天内での検索にヒットしやすくするための楽天SEO対策が重要になってきます。その際にポイントとなるのがキーワード選びです。より効果的なSEOキーワードを見つけて、売上げアップを目指しましょう!
【2020年10月】
最新の状況を踏まえ、楽天SEO対策記事全体に加筆しました。
楽天SEOの基本
楽天SEOの重要性
お客様が商品を見つけて購入するルートは、楽天トップページからのキーワード検索、カテゴリ検索、他のサイトで表示される広告バナーなどいろいろあります。なかでも重要なのが楽天内サーチです。実際に購入に至る人が最も多く利用しているのがこの楽天内検索と言われています。購買意欲の強いお客様に対し商品をなるべく目立つ形で表示できるよう、楽天SEOを効果的に行っていくことが大切です。
検索用文言を入れる箇所、優先順位
楽天市場商品登録の際、キーワードを入力すべき箇所は以下になります。
・商品名
・PC用キャッチコピー
・モバイル用キャッチコピー
・PC用商品説明文
・スマートフォン用商品説明文
・PC用販売説明文
PC画面ではこのようなイメージで表示されます。
モバイルでの表示イメージはこんな形です。
商品名とキャッチコピー
なかでも重要とされているのが「商品名」と「キャッチコピー」です。
商品名には、メーカー名・ブランド名、商品名称、カラー・柄、サイズ、メーカー型番などを盛り込みます。文字数上限が127文字と限られているので、必要な情報を厳選して入力しましょう。スマホからの検索では約30文字までしか表示されないため、特に重要なものはそれを目安に前の方に入れるのがおすすめです。
キャッチコピーには、季節・イベント需要に関連する語句を入れるとよいでしょう。また、同じ意味の言葉でも「スマホケース」「スマートフォンケース」のように複数パターンの表記が考えられる場合があるため、そういったものもキャッチコピーのなかに含めておきます。
キーワードを盛り込んでいくことと同時に、利用者にとって見やすい表記になっているか?という点にも配慮が必要です。一見して分かりにくい印象だと、せっかくの訪問者もすぐに離脱してしまって購入に至らない可能性があります。
商品説明文・販売説明文
商品説明文・販売説明文は商品名やキャッチコピーと比べて文字数にも余裕があり、多くの情報量を盛り込むことが可能です。「PC用商品説明文」「スマートフォン用商品説明文」「PC用販売説明文」それぞれ5120文字(半角10240文字)以内となっています。HTMLも一定の範囲で使用可能で、aタグによるリンクやimgタグによる画像・tableタグによる表の挿入などOKです。
楽天SEO対策としてキーワードを盛り込んでいくことはもちろん、ビジュアル的にも訪問者を引きつける魅力的な表現を工夫していきたい項目です。
PC用商品説明文・スマートフォン用商品説明文には文字をメインとして商品スペック(サイズ、素材、原材料、産地など)の詳細を記載し、PC用販売説明文にはしっかり作り込んだ大きな画像を掲載するなどの形で使い分けるケースが多いようです。
なお、PC用商品説明文とスマートフォン用商品説明文では使用できるHTMLタグが異なります。もしこの2箇所に同じ内容を掲載する場合、スマートフォン用の基準で作成したものをPC用にコピーすれば管理の手間が抑えられます。
楽天市場商品名ガイドライン / 自店舗ジャンルは必ず確認すべき
商品名登録に関しては、楽天市場が数年前にアマゾンと同様に商品に関する「商品名登録ガイドライン」を発表しています、楽天がガイドラインで発表している以上、少なくとも楽天検索ロジックに作用している事と考える事ができますので、特に自店舗の出店ジャンルを確認し、商品名のガイドラインに沿った形になっているかを確認する必要があります。
※こちらで一部食品ジャンルのガイドラインを紹介しています。
こんな楽天SEO対策はNG
かつて、商品と直接関連のない大量の語句をページ内に埋め込むようなSEO対策が横行したことがありました。一時は効果があった手法かもしれませんが、現在では効果がなく、推奨もされません。
利用者にとってみれば、欲しいと思っている商品とは全く違うページに飛ばされても、ショップのイメージダウンになることはあっても実際に購入することはほぼないでしょう。また、運営側である楽天としても、購入につながらなければメリットはないので、そういったハック的な手法がもし今後新たに出てきたとしても早期に手を打ってくるものと思われます。
長期的に見れば、利用者のためにならないSEO対策は避けるのがベターです。
不適切な検索対策行為に関するガイドライン
どんなSEO対策がNGになるのかは「不適切な検索対策行為に関するガイドライン」にまとめられています。
このガイドラインで「商品名・キャッチコピー欄への商品と関係ないワードの記載」「商品ページの説明文での商品と関係ないキーワードの羅列」「商品ページでの隠し文字の記載」等は禁止となっています。
このうち、現時点で違反点数制度の対象とされているのは「隠し文字」だけですが、違反した場合の措置として「遵守頂いている商品に比べ、商品の楽天市場内での露出が低下する可能性がございます」と明記されています。
ノーブランドの商品のキャッチコピーに人気のブランド名を記載したり、商品説明文に「当店取扱アイテム」「関連ワード」等の名目でその商品とは関係のない語句を羅列したりするのは、楽天SEO的に不利になる行為です。
楽天には多数の規約・ガイドラインがありこれまで把握しきれていなかった方もいるかも知れませんが、ぜひ一度しっかりチェックしておくことをおすすめします。
売上やレビューでの相乗効果
楽天の表示順位を決めるロジックは公開されていませんが、売上の多い商品、レビューが多く評価が高い商品はより有利になると言われています。
検索順位が高いから売上やレビューが良くなるのか、売上やレビューが良いから検索順位も高くなるのか、というのは、鶏が先か卵が先かというところでもありますが、日々の丁寧な対応でコツコツとレビューを積み上げていくこと、楽天SEO以外のところでも売上アップにつながる施策を行っていくことなどで、相乗効果的に上げていければ理想的です。
売上に関しては、売上件数と売上額がありますが、件数のほうがより重視されると言われています。さらに、累計売上よりも「今週」「今日」といった直近の売上が要素として強いようです。新たに扱い始めた商品でも、期間限定のポイントUP等によって上位表示に結びつけられるチャンスがあります。
レビューは、数年前に比べると影響力は低くなっているようです。SEO要素としては以前より弱まったとはいえ、購入検討の際にレビューを気にするユーザーは多いので、まだまだ大切にしていきたいポイントです。
なお、レビュー投稿を条件とした特典付与に関しては一定の規制が設けられています。「みんなのレビューに関するガイドライン(出店者向け)」にて、実施可能なのは「今回の注文の値引きに該当せず、商品発送およびレビュー投稿の確認後に付与できるもの」とされています。今回の注文を送料無料にする・値引きする・おまけを同梱するといった特典は禁止とされているので注意してください。
楽天SEO対策キーワードの探し方
ビッグキーワードとスモールキーワード
検索キーワードには「ビッグキーワード」と「スモールキーワード」があります。
ごく簡単に言うと、ビッグキーワードは検索回数の多い1単語のキーワード、スモールキーワードは検索回数が比較的少ない複数の単語を組み合わせたキーワードです。
ビッグキーワードは、例えば「スマホケース」のようなものです。多くのユーザーが検索しているということでチャンスも大きいように思えますが、その中にはいろいろなニーズが混在しており、必ずしも売りたい商品に直接結びつくものばかりではありません。また、競合も多くなるため上位表示の難易度も高いです。
スモールキーワードは、例えば「スマホケース iPhone8 かわいい」のようなものです。ビッグキーワードに比べると検索数は少ないですが、競合も少なくなるので上位表示が狙いやすくなります。また、ユーザーのニーズがより明確なため、購入に結びつく可能性も高いです。
購入に繋がりやすいスモールキーワード
楽天内でキーワード検索しているユーザーは、Googleなどで検索しているユーザーと比べて購入意欲は基本的に高いといえます。
例えば、「鬼滅の刃」という言葉でGoogle検索しているユーザーの動機は「人気作品がどんなものなのか知りたい」「映画を見に行きたい」「アニメを配信しているサービスを探している」などさまざまなパターンが考えられますが、同じワードを楽天で検索しているのであれば、そのほとんどはコミックや関連グッズの購入目的と言えるでしょう。
ひとつ単語をプラスして「鬼滅の刃 グッズ」と検索していれば、探しているのは本ではなくグッズに絞られます。しかし、どんなアイテムが欲しいのかまでは特定されていません。単に、どれだけ多彩なグッズがあるのか興味本位での検索という可能性も否めません。
さらに語数を増やし「鬼滅の刃 コスプレ 衣装 子供」となると、鬼滅の刃の子供向けのコスプレ衣装を探しているということになり、かなり具体的になってきます。このくらい詳しいワードになると、単なる興味というよりは良いものがあれば買いたいという意向が強いと考えられます。
このように、複数の語を組み合わせてより具体的になるほど、ユーザーの購入意欲は高いと考えられます。
同じ1単語の検索であっても、より購入に結びつきやすいワードも存在します。例えば、「ブーツ」よりも「ショートブーツ」、「椅子」よりも「オフィスチェア」のほうがよりイメージが具体的です。
仮に、自分の店でオフィスチェアを扱っているとしましょう。「椅子」というキーワードで検索しているユーザーが探しているのはダイニングチェアやスツールなどの可能性もあり、結果一覧のなかから自店舗のオフィスチェアを目に止めてもらえる確率は限られます。それに対し、「オフィスチェア」で検索しているユーザーが商品に目を止めてくれる可能性はより高いと考えられます。
より具体的に絞り込まれた「スモールキーワード」は、キーワードの検索回数は少なくなりますが、購入につながる可能性は高くなります。成果に結びつきやすい「スモールキーワード」を中心に対策していくのがおすすめです。
検索窓サジェスト
有効なスモールキーワードを見つけるためのひとつの方法として、楽天の検索窓のサジェストを見る方法があります。
楽天市場の検索窓に何か語句を入れると、その語句と組み合わせて検索されているワードのリストがサジェストされます。実際にユーザーが楽天市場でどんな語句を検索しているかがわかるので、これを参考にして優先的に対策するとよいでしょう。
キーワード掛け合わせツール
楽天のサジェストの他にも、キーワード掛け合わせツールを使うことでスモールキーワードの例を見つけることができます。
キーワード掛け合わせツールはいろいろありますが、ここでは「goodkeyword」を例にします。
「楽天サジェスト」を選択し、「スマホケース」と入力して検索します。
すると、「スマホケース」に半角または全角のスペース、または、ひらがな・英数字1文字を加えたときにサジェストされるワードが一覧で表示されます。
「Google/Bingサジェスト」を選択して検索すると、Google検索やBing検索で使われているキーワード掛け合わせの例が見られます。合わせて参考にしてください。
注目キーワード ( 楽天市場seo対策 )
楽天市場の「注目キーワード一覧」もぜひチェックしてみましょう。
この記事の執筆時点では、コロナウィルスの関連でマスクや衛生関連グッズのワードが上位に多くなっています。
注目キーワード一覧では1位〜1,000位までのワードが見られます。「バレンタイン」など季節のイベントに関するワードは、店舗で扱っている商品ジャンルに関わらずチェックしていきたいところです。
また、欲しい商品名に「日本製」や「送料無料」などの語句を付け加えて検索している人が多いことも分かります。日本製のアイテムや送料無料の商品は積極的にアピールすると良さそうです。
注目キーワード(2020年10月現在)
本記事の公開当初から半年以上経過しました。2020年10月現在の注目キーワードには、以前と比べどんな変化があったでしょうか。
10月時点でも1位は変わらず「マスク」ですが、マスクや消毒関連用品のランキング全体に占める割合は下がってきているようです。
季節柄、「ハロウィン」「こたつ」「おせち」などが目立ちます。「加湿器」「毛布」なども季節に関連するものでしょう。一方、前回ランクインしていた「バレンタイン」は今回は見当たりません。
「ノースフェイス」「リュック」「ピアス」「ワイヤレスイヤホン」などは、前回・今回ともにランクインしており、年間を通じた定番人気ワードと言えそうです。
見比べてみると分かるように、常に人気のキーワードもあれば、季節や社会情勢・流行などによって入れ替わっていくキーワードもあります。
季節・イベントワード
「バレンタイン」「ホワイトデー」「母の日」「父の日」「ハロウィン」「クリスマス」「お中元」「お歳暮」といった季節やイベントに関するワードは、購入に結びつきやすく、狙い目です。
例えば母の日ギフトとしてお菓子を売るのであれば、「母の日 お菓子」というワードで検索上位になるよう対策してきます。できれば、実際にそのワードでの検索が増える時期よりも1〜2ヶ月早く手を打っておくとより効果的です。
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競合他社の調査
忘れてはいけないのが競合他社の調査です。同じジャンルの商品を扱うショップのなかで特に売れているショップや上位表示されている商品ページをチェックし、どういったワードを使っているか調査しましょう。1つのショップ、1つの商品だけでなく、できれば10〜20件程度見ておくと傾向が分かってきます。ときには、競合するワードをそのまま使うのではなく、あえて少し違った表現を選んで上位表示を狙うというのもひとつの方法です。
基本的なお話ですが、追加キーワードで入れてあるような商品ページのワードを単語毎にピックアップするのも当然ではありますが、重要ワード(表示回数が多いようなワード)を確認し順番や並び順なども参考になるポイントです。近接するワードが掛け合わせ部分で離れていると効果が低減します。
自分のサイトのキーワード調査はあくまでも過去の経由のみです、自分の来客ワードがどのようなものなのかどのワードでCVしているのかなどを確認しつつ、自社の楽天キーワードで取り切れてない物はないかは他社サイトとの検討で発見できることも多いです。このあたりの見分けができてると、楽天SEO対策としてのパターンが見えてきます。
楽天キーワードは定期的な見直しが不可欠
もしこれまで楽天SEO対策を行ってこなかったのであれば、まずはさまざまなツールを使ってキーワードを選定し、商品名やキャッチコピー・説明文などを見直すことが第一歩です。
そして重要なのは、楽天SEO対策をしたことによって表示順位や売上がどのように変化したか検証し、思うような結果が出ていない部分については再度検討のうえ修正していくことです。
季節やトレンド・社会情勢などさまざまな影響によって検索されるキーワードの傾向は変わりますし、楽天の検索アルゴリズムで重視される要素も変わっていきます。それまでSEOに力を入れていなかったライバル店舗が重点的に対策してくるケースもあり、ある時期は上位表示できていた商品も、そのまま放置していて同じような成果を出し続けられるとは限りません。
手間のかかる地道な作業にはなりますが、楽天SEOで売上アップを目指すためには定期的なアップデートが不可欠です。
楽天市場SEO対策 キーワード調査 まとめ
楽天SEO対策で売上アップを狙おう!同じように楽天市場商品登録を行うのでも、ただ漠然と行うのと、上位表示を狙って行うのでは結果は大きく異なってきます。売上アップに結びつけるためには、上位を狙える検索キーワードを十分に検討し、効果的に商品データに入れ込んでいくことが重要です。ぜひ、サジェストや掛け合わせツール、注目キーワードなどをチェックして日々の更新ルーチンに組み込み対応してみてください。1度の追加で満足するような事では競合店には勝てません、完全に同じキーワードを埋め込んだとしても当然同じ順位になる事はありません。常にデフォルトキーワードとトレンドキーワードを意識して調査し、商品名・検索対象エリアに挿入し対応するこれに繰返しで勝者が分かれいます。
楽天SEO対策も1日にしてならずです。
勿論、楽天商品登録代行でお困りの場合は、商品登録ドットコムへお気軽にお問合せ下さいね。