- 2023-2-4
- ネットショップ売上対策
- EC, ECサイト, ネットショップ, 購入率
ECサイトの改善のためにはさまざまな観点からの取り組みが必要になりますが、ぜひ確認してほしいポイントのひとつが「購入率」です。購入率という観点からECサイトを見直してみると、これまで気づかなかった問題点に気づき、改善の道筋が見つかる可能性があります。
今回は、ECサイトの購入率を上げる方法について解説します。勿論、ECモール(楽天市場 ヤフーショッピング Amazon )やASPカート(Eストアー Makeshop おちゃのこ カラーミーショップ shopify EC-cube)にも同様の事が言えますので一通り確認頂ければと思います。
ページコンテンツ
ECサイトの購入率とは
ECサイトにはさまざまな指標があります。ECサイトでどのくらい売れているかという「売上」やサイトにどれだけの訪問があるかという「アクセス数」などは代表的な指標といえます。
ぜひ注目してみてほしい指標のひとつに「購入率」があります。購入率は、ECサイトを訪問した人のうち実際に商品を購入した人の割合です。
購入率(%)= 購入者数 ÷ 来店者数 × 100
ページを見た人のほとんどが商品を購入しているのであれば購入率は高くなり、反対にページを見ても購入しない人が多ければ購入率は低くなります。例えば、ECサイトを訪れた人1,000人のうち30人が購入した場合、30÷1,000×100=3なので購入率は3%になります。
ECサイトの購入率が重要な理由
ECサイトの数値を分析するとき、アクセス数を気にされる方は多いです。もちろん、ある程度以上のアクセスを集めなければ十分な売上を上げることもできないので、アクセス数は大切です。
しかし、アクセス数はあるのに売上が思ったように伸びていないケースがあります。この場合、購入率が低くとどまっていることが問題といえます。購入率が低いままだと、アクセス数を伸ばすために広告投資を行っても投入した金額に対して得られる売上はそれほどではなく、効率が悪い状態となってしまいます。
反対に、購入率の高いECサイトは、広告やSEOによるアクセスアップが売上の大幅な増加につながりやすく、非常に効率の良い状態といえます。
ECサイトの購入率の目安
ECサイトの購入率は、大手モールの場合で2%程度、自社サイトの場合で1〜2%が目安と言われています。ただしこれはあくまでも目安で、商品ジャンルや季節・ショップの規模等によっても異なるので、モールに出店していて購入率が1%台=NGということではありません。
しかし、もし購入率がこの目安に達していないのであれば、下記を参考に購入率を改善できる可能性がないか一度検討してみることをおすすめします。
ECサイトの購入率が伸びない理由
ページが見づらい
ページのデザインがごちゃごちゃしすぎていて価格や購入ボタンがどこにあるのか分からない、サイト内のカテゴリ設定が分かりにくく欲しい商品がどこにあるか探しにくい、といった状態は、せっかくECサイトを訪れたお客様にストレスを与えてしまいます。
視覚的なアピールが弱い
商品ページでの視覚的なアピールが弱すぎて購入に至らないケースもあります。商品写真が少ない、機能説明が1〜2行の文章だけであっさりしすぎている等、商品のアピールが不十分でお客様を購入に踏み切らせることができていない可能性はないでしょうか。
お客様に不安を感じさせてしまっている
初めてのお客様やネットショッピングに不慣れなお客様の場合、購入に不安を感じやすいものです。送料や配送日数がどのくらいかかるか分からない、どのような支払い方法が使えるか分からない等、さまざまな不安から離脱してしまうケースがあります。
季節に沿ったアピールができていない
お中元を探しているのにページには「お歳暮におすすめ」と書かれている、クリスマスプレゼントを探しているのに「夏の人気商品」と書かれている等です。季節に合わない文言はお客様の気持ちを冷めさせてしまいますし、きちんとメンテナンスされていない印象からサイトへの信頼感も失われてしまいます。
検索結果画面のサムネイルと商品ページがマッチしていない
検索結果画面で表示されるサムネイル画像と、リンク先の商品ページにギャップがあるケースです。例えば、送料無料と書かれていておトク感のあるサムネイルをクリックしたら商品ページには送料無料という表記がなかった場合、お客様は「イメージしていたものと違った」と感じて離脱してしまうかもしれません。
ECサイトの購入率を上げる方法
ページを改善し見やすくする
あれこれと盛り込みすぎてページがごちゃついた印象になっている場合、重要な要素が特に目立つようデザインを改善しましょう。要素そのものは減らさなくても、例えば全体的な色合いをある程度まとめることで統一感を出すことができます。
購入にあたって特に重要な価格や購入ボタンを分かりやすい場所に配置することも重要です。
視覚的なアピールを活用する
もし正面からの商品写真しか掲載していない場合、側面や背面・細部の拡大写真なども掲載するとよいでしょう。実際に商品を手に取ることができないECサイトの場合、お客様に写真で少しでも多くの情報量を届けることが大切です。
商品説明も、文章だけでなく図やグラフ・動画などを活用すると視覚的に分かりやすくなります。
お客様の不安を払拭する
送料や配送日数・お支払い方法・問い合わせ先等は初めての方にも分かりやすいように掲載しましょう。FAQが掲載されていることもお客様の不安を払拭するのに役立ちます。
他のお客様の口コミや評価を購入の参考にする方は多いので、良い口コミや評価を蓄積しアピールすることも大切です。
季節に沿った提案をする
バレンタインデー・母の日・父の日・お中元・敬老の日・クリスマス・お歳暮といった季節イベントに沿った提案をタイミングよく行うことは購入率の上昇に役立ちます。ギフト用途での購入はイベント当日(クリスマスであれば12月24・25日)の約1ヶ月前ごろから増えてくるので、それより少し早めの1ヶ月半前ごろから掲載できると理想的です。
また、時期を過ぎたらすぐに元に戻すこともポイントです。「遅れてごめんね」という需要を取り込むのもひとつの考え方ですが、最終的に戻す期日を決めておき、なんとなく戻し忘れてしまうことがないように注意しましょう。
サムネイルとページの整合性をとる
検索結果画面に表示される商品サムネイルと商品ページはある程度整合性のある形にしておきましょう。例えば、検索結果画面で目立たせるためサムネイルに「送料無料」を記載した場合、商品ページにも同じ内容を記載すると親切です。
ECサイトの購入率を上げる方法とは まとめ
ECサイトの分析に役立つさまざまな指標のなかでぜひ注目したいのが「購入率」です。購入率とはサイトを訪れたお客様のうち実際に購入した人の割合を示すもので、購入率をアップすることで効率よく売上を上げていくことができます。購入率を上げるにはさまざまな観点での取り組みがありますが、ページを見やすく改善する・視覚的なアピールを活用する・お客様の不安を払拭する・季節に沿った提案をする・サムネイルとページの整合性をとるといったことが例としてあげられます。
ECサイトのCVを上げたい、アクセスUPさせたい、売上を上げたい、それぞれの個別に実施事項を整理し、1つ1つ積み上げて商品販売実績を作っていく事が大切です。とはいえ、商品登録は商品登録代行 商品登録 外注 へ依頼したい店舗様はお気軽に商品登録ドットコムへお問い合わせくださいね。