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ヤフーショッピングの出店 メリット デメリット 2019年版

2019年9月、ヤフーによるZOZO買収のニュースが大きな話題になりました。Amazon楽天市場と、それを追いかけるヤフーによるネット通販3強の競争はますます激化しそうな様相です。

ネットショップを出店する側としては、3社のうちどこに出店すべきか、それぞれに出店するメリット・デメリットはという点は当然気になるところです。各社それぞれに特徴がありますが、今回の記事ではYahoo!ショッピングに出店するメリット・デメリットを見ていきましょう。

ヤフーショッピングに出店するメリット

ヤフーショッピング出店 メリット

出店コストが低い

ヤフーショッピングの大きなメリットとして、出店費用(初期費用と月額利用料)が無料という点が挙げられます。実際の売上に基づいてポイント負担料などがかかってくる形なので、売上が発生しなければコストもかかりません。試しにお店を出してみたけど思ったように売れず出店費用の分すら回収できなかった、ということがないので、ネットショップ運営の経験がない方でも挑戦しやすくなっています。

楽天の場合は初期費用・月額利用料でそれぞれ数万円かかることを考えると、参入障壁は圧倒的に低いといえます。

総合ポータルとしての導線

検索・ニュース・天気予報・質問サイトなど幅広いジャンルのコンテンツを総合的に用意しているヤフーは、インターネットを利用するときの入り口として非常に大きな存在です。ブラウザのスタートページとしてヤフーは定番中の定番であり、ヤフートップページの1日のPVは10億以上ともいわれています。ヤフーのトップからヤフーショッピングへのリンクがあるということだけでも、導線として非常に強いものがあります。

また、ヤフーのWeb検索では、キーワードによって検索結果画面の途中にヤフーショッピングの商品画像リンクが表示されます。ヤフートップからヤフーショッピングへの導線に加え、検索による露出とそこからの流入も期待できます。

外部サイトへのリンク可

2013年にヤフーショッピングが出店無料化に踏み切ったとき、合わせて発表されたのが外部サイトへのリンクの許可です。それまでは、ヤフーショッピング内のページから自社の独自ドメインサイト等へリンクを貼ることはできませんでした。現在でも楽天などでは外部リンクNGとなっており、ヤフーショッピング独自の大きな特色といえます。

自社の企業サイト、独自に運営しているECサイト、SNSなどのほか、他モールへもリンク可能です(あまりにも関連性のないサイト等は不可となる場合もあります)。そのため、直接的に売上を上げるためではなく、集客用として割り切ってヤフーショッピングに出店するのも一案です。

ただし、外部リンクをクリックした際はヤフーショッピング外へ移動する旨の警告ページが挟まれるという点は抑えておきましょう。

ソフトバンクグループとしての利点

ヤフーは2020年3月期中にソフトバンクの連結子会社化されることが発表されています。それ以前からも同グループとして関係性が深く、ソフトバンクのスマホ・携帯を使うユーザーはヤフーショッピングで通常よりも多くのTポイントが付与されるなどさまざまな施策が行われてきました。

2019年8月からはTポイントに変わってPayPayの有効期限付き残高が付与される形となり、QR決済が急速に普及しつつある現在、より使いやすくなったという声も多いようです。

楽天も、楽天の各サービスや街の加盟店でポイントが貯まる楽天ポイント経済圏を形成して多くのユーザーを取り込んでいますが、ソフトバンクユーザーであれば楽天やAmazonよりもヤフーショッピングを利用する動機はより強いといえます。

出店側としては、ソフトバンクユーザーを対象に施策を打つことでより効果的に売上につなげていくことが期待できます。

※以前ご紹介しているYahoo!ショッピングの機能としてアール∞(アールエイト)がありますが、こちらの機能の1つにもソフトバンクユーザーに絞ってのプロモーションも可能とするクーポン発行も可能です)

ヤフーショッピングに出店するデメリット

ヤフーショッピング出店 デメリット

モール内のライバルが多い

出店コストがかからないため参入障壁が低いというのはメリットである一方、デメリットでもあります。

参入しやすいために出店数も多く、モール内での競争も非常に厳しくなっているのが実情です。2019年3月時点のヤフーショッピングの出店数は87万店舗を超え、楽天の約4万7千店舗(2019年6月時点)の18倍以上にもなります。

ちなみに、Amazonは2015年6月時点の17万8千店舗というデータ以外は出ていません。現在ではおそらく20万以上、25〜30万になっている可能性も考えられますが、それでもヤフーショッピングの出店数には及ばないのではないでしょうか。

数あるショップのなかから利用者の目に止まるためには、他店よりも露出を高めるための広告投資などがかかります。出店無料とはいっても、売上に結びつけていくためにはそれなりの努力が必要になります。

上位表示のためのPRオプション

出店無料のヤフーショッピングにおいて、事実上最もコストがかかるのは広告費です。

売上の多い商品、人気の商品が検索で上位表示されやすい楽天・Amazonに対し、ヤフーショッピングの場合はPRオプションという広告枠が大きな力を発揮しています。

PRオプションで料率設定することで、検索で上位表示できるようになるほか、トップページなどでの露出も増やすことができます。

料率は、店内の全商品一括、もしくは商品ごとに、1.0%〜30%の範囲で設定できます。継続日数が長いほど検索順位のスコアも有利になります。

例えば、PRオプションを10%に設定した商品が売れた場合、売上の10%を広告費として払う形になります。高く設定すればするほど検索で表示されやすくなり売上も上がりやすくなりますが、売れたときにかかる広告費も多くなります。ここのバランスは非常に難しく、ヤフーショッピングで店舗運営するうえでの重要なポイントとなります。

売上に伴いコストがかかる

仮にPRオプションを一切使用しなかったとしても完全にただでお店ができるわけではありません。実際に商品が売れると、売上に伴って最低1%のポイント原資や最低1.5%のキャンペーン原資の負担がかかることは覚えておきましょう。

お客様がクレジットカード払いやコンビニ決済、携帯払いなどを選んだ場合、それに応じた決済手数料もかかります。

ヤフーショッピングの場合アフィリエイト経由の売上はそれほど多くないといわれていますが、売上があった場合はアフィリエイト報酬もかかります。アフィリエイトは強制参加となっており、高額商品が成約した場合はそれなりの痛手と感じるかもしれません。

運営に必要な労力

ヤフーショッピングに限った話ではありませんが、お店を運営していくためには金銭面だけでなく労力面の負担も欠かせません。

最初にお店を作ったら終わりではなく、商品画像や説明文の作成、商品データの登録、各種プロモーション施策の検討や結果分析、発送や問い合わせ対応と、お店を続けていく限りさまざまな労力がかかってきます。

目に見える金銭的コストだけでなく、労力的なコストを払うだけの出店メリットがあるか?という観点も必要です。

まとめ メリットデメリットを見極め戦略的に出店しよう

 楽天やAmazonと比べても参入障壁の低いヤフーショッピングは、非常に多くのショップが参入している反面、思ったような成果があがらずに撤退するショップもまた多くなっています。メリットとデメリットを見極め、どの程度の成果が期待できそうか、またどの程度の負担が必要になるか、そのバランスを戦略的に判断したうえで出店しましょう。
 
 また、ヤフーショッピングに向いているという商材も存在します、楽天に出していてまだYahoo!ショッピングには出店してない場合は、メリットデメリットに関わらず出店すべきと考えます、今や楽天も日本の人口程と同等近いアカウントが発行され、かぶる被らないというすみ分けではなく、各モールの強み部分で、自分の商品をどのように販売していくかという点で、露出を増やす機会があるモール複数出店はメリットがあると考えます。もし複数モール出店やヤフーショッピングに出店するかどうか迷っているなどがあれば、お気軽にご相談ください。

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2021年度版 Yahoo!ショッピング出店 メリット デメリット

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