
初めてネットショップに取り組む方にとって、気になるのは無料のECプラットフォームではないでしょうか。ここ数年でSTORESやBASEといったものが急速に知名度を伸ばし、現在では主要なECプラットフォームの一角として安定した存在感を見せています。
ページコンテンツ
STORESとは

STORESは、無料でネットショップを開設できるサービスです。カラーミーショップやShopifyといった一般的なショッピングカートと比べてもさらに手軽な点に特徴があり、BASEなどとともにインスタントECとも呼ばれます。
初期費用がかからず売上に応じて手数料が発生する仕組みになっていること、豊富なデザインテンプレートが用意されていることなどから、初心者でも手軽に始められると人気です。
実店舗との連動にも強みがあり、ブランドアプリによる顧客情報の一元化・顧客体験の最適化等も可能です。
STORESのメリット・デメリット
STORESのメリット
STORESのメリットとしてまず挙げられるのは、手軽に本格的なネットショップを作成できる点です。アカウントの作成に必要なのはメールアドレスとパスワードのみというシンプルさで、その後も画面の流れに従って必要事項を入力し各種設定を行えば、その日のうちにでもショップを始めることができます。
初期費用がかからない点も魅力的です。実際に商品が売れたら金額に応じて手数料が発生する仕組みなので、万が一全く売れなかったとしても赤字になることはありません。ネットショップに興味はあるけれど実際に売れるかどうかという点で悩んでいる方にとっては非常に心強いポイントではないでしょうか。
また、質の高いデザインテンプレートが豊富に用意されているので、ショップのジャンルやイメージに合わせて選ぶだけで、コストや労力をかけずにおしゃれなショップを作ることができます。
ネットショップ以外にも、STORESには実店舗の予約システムやキャッシュレス決済・POSレジ・ブランドアプリなどさまざまなサービスがあり、連携性に優れています。実店舗と並行してネットショップを行いたい方にとってはこの点も大きなメリットです。
STORESのデメリット
STORESのデザインテンプレートは、パーツの並び順や文字の書体の変更などカスタマイズすることができますが、HTML/CSSを編集して完全に独自のものを作るのには向いていません。直感的で専門知識がない方にとっても扱いやすい反面、自由度という点ではあまり高くありません。
また、集客に関してはSNSや広告・SEOなどでの工夫が必要です。近年は楽天市場などの大手モールに出店した場合でも単に商品ページを作成するだけではお客様の流入は望みにくく、モール内広告などにある程度の投資が必要になっていますが、STORESの場合はどのように流入を確保するのかという点は一層シビアに考える必要があります。
他の無料ECとの比較
STORES以外で知名度の高い無料ECというと、BASEやカラーミーショップのフリープランが代表的です。
初期費用・月額費用が無料という点では三者とも共通していますが、決済手数料には違いがあります。1商品あたりの登録画像数や追加で作成できるフリーページなどが異なるほか、HTML/CSS編集、独自ドメイン設定、定期購入機能などの点で違いがあります。
実際に販売が軌道にのった際のコスト感について想定しておくほか、自身のショップ運営に必須の機能があるかどうか予め確認しておくとよいでしょう。
STORES | BASE | カラーミーショップ フリープラン | |
初期費用・月額費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 5.5%〜 | 3.6%+40円 | 6.6%+30円 |
決済手段 | クレジットカード 後払い コンビニ決済 銀行振込 PayPal キャリア決済 楽天ペイ Amazon Pay PayPay | クレジットカード 後払い コンビニ決済 銀行振込 PayPal キャリア決済 Amazon Pay | クレジットカード 後払い コンビニ決済 Amazon Pay |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
登録画像数 | 30枚/1商品 | 20枚/1商品(*) | 4枚/1商品 |
フリーページ | FAQページ | ページ追加App | 10ページ |
HTML/CSS編集 | − | HTML編集App | ◯ |
CSV一括商品登録 | ◯ | CSV商品管理App | ◯ |
独自ドメイン設定 | −(**) | 独自ドメインApp | ◯ |
定期購入機能 | ◯ | 定期便App | − |
商品レビュー | ◯ | レビューApp | ◯ |
クーポン発行 | ◯ | クーポンApp | ◯ |
メルマガ発行 | ◯ | メールマガジンApp | ◯ |
(*)デザインテーマによって異なる
(**)月額2,980円のベーシックプランでは利用可能
BASE

BASEは2024年時点でネットショップ開設実績7年連続No.1となっており、非常に知名度が高いサービスです。無料で手軽に開設できるというだけでなく、売上を伸ばしやすいネットショップNo.1にも選ばれており、実際に成果が上がるという点でも評価されていることが分かります。
BASEの特徴的な点としては、さまざまな機能がアプリ(App)によって追加可能である点が挙げられます。上記の表にあるものはすべて無料で利用可能なので、ショップに必要な場合は追加して使用するとよいでしょう。
カラーミーショップ フリープラン

カラーミーショップは、レギュラー・ラージ・プレミアムといった有料プランのほかにフリープランも用意されています。29周年を迎えるGMOグループのサービスという安心感もあり、多くの人に選ばれています。
フリープランは、ヘルプセンターに「月商10万円以下の方がランニングコストを最小限に抑えて利用するのに最適」と記載されています。STORESやBASEと比べても遜色のない機能が揃っているほか、AIチャットやメールサポートといったサポート体制の手厚さも魅力的です。いっぽう、商品1点につき設定できる画像が4枚という部分は、扱う商品ジャンル等によってはネックになる場合もありそうです。
STORESやbaseなどを代表する無料系ASPカートと有料系ASPカートの違いとは
STORESは個人や小規模事業者でも手軽にネットショップを開設できる無料プランを用意する一方、Shopifyやカラーミーショップといった他の有料型サービスは、高度な機能とカスタマイズ性を提供するなど、EC市場では多様なプラットフォームが存在します。ここでは、STORESと他社サービスを比較しつつ、無料プラン(フリーミアム型)ASPの特徴や強みを解説します。
■STORESと他サービスとの主な比較
項目 | STORES(無料プラン) | BASE(無料プラン) | Shopify(有料プラン) | カラーミーショップ(有料プラン) |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 月額$33〜 | 月額4,950円~ |
月額固定費 | 無料 | 無料 | 約4,000円~ | 月額4,950円~ |
決済手数料 | 5% | 6.6%+40円 | 約3.4%~ | 約4%前後 |
カスタマイズ性 | △ | △ | ◎ | ○ |
販促機能 | △ | △ | ◎ | ○ |
参考元:STORES公式サイト、BASE料金サイト、Shopify料金プラン、カラーミーショップ料金プラン
STORESやBASEのような無料ASPサービスは、初期費用や月額固定費が一切かからず、決済手数料のみでネットショップ運営をスタートできることが大きな魅力です。資金に余裕がない個人やスタートアップ企業にとっては非常に使いやすい仕組みです。
一方でShopifyやカラーミーショップなどの有料サービスの場合、初期費用や月額費用がかかる代わりに、詳細なカスタマイズ機能、SEO対策機能、外部サービス連携、デザインの自由度の高さなど、より本格的なEC運営を支える機能が充実しています。
小規模で趣味レベルから始めたい方、運営費用を抑えつつECを試験的に始めたい方にはSTORESやBASEなどの無料ASPがおすすめです。一方、事業拡大を視野に入れ、中長期的に本格的にECサイト運営をしたい企業や、大量の商品を扱い売上拡大を狙う企業には、Shopifyやカラーミーショップなど、月額固定費が発生する代わりに多機能な有料サービスが適しています。
STORESは無料プランを提供しながらも、有料プラン(スタンダード月額2,980円~)に切り替えることで手数料の削減や、アクセス解析などの高度な機能が利用できるようになります。そのため、事業が軌道に乗った後は有料プランに移行し、段階的な事業拡大を実現できる柔軟性が大きな特徴です。
このように、無料系ASPサービスは「コスト削減」と「シンプルな運営」が最大のメリットであり、STORESはその代表格として、多くの初心者から支持を得ているサービスです。
STORESはこんな方におすすめ
STORESは、初めてネットショップに取り組む方、比較的小規模なところから販売を始めたい方におすすめです。また、あまり時間をかけず、スピーディーに見映えのよいショップを作りたいという方にも最適です。
BASEやカラーミーショップのフリープランと比べて、使える決済手段が多いという特徴もあります。
STORESではネットショップのほかにも実店舗の運営を支援するさまざまなサービスを展開しており、店舗とネットショップで共通的に使えるポイント・会員ランクシステムを導入したい等の希望がある場合には、最も有力な選択肢となります。
STORES(ストアーズ)徹底ガイド: 他のECプラットフォームとどう違う?メリットで選ぶ理由 まとめ
STORESは非常に手軽に始められるネットショップ運営サービスで、BASEなどと並んでインスタントECとも呼ばれます。実際の売上に応じて手数料がかかる仕組みになっており、ECでどれだけ売れるかまだ未知数の段階であっても取り組みやすくなっています。カスタマイズの余地が少ない・集客については独自に考えていく必要があるという面もありますが、コストを抑えてまずは気軽にネットショップを始めてみたいという方にはぜひおすすめです。
STORESに出店・出品する時は本当に手軽にECをスタートできるのが特徴です。だからこそ人気も高いASPカートです。販売を進めていくと売上をどうあげていくのか、商品のラインナップをどうするのか、などいままで出店に気を取られていた部分から今度は実際の売上や運営などについての課題が出てきます。そういった場合に商品登録代行や商品登録外注などを使って前に進めることが重要で、そんな時に課題や問題点や障害などとおもった場合にはぜひPROに相談してください。数々のASPカートやECモールへ商品登録代行をしてきたからこそアドバイスや丁寧な商品登録が可能です。商品登録ドットコムへお声がけください。
