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2021年スタート「メルカリショップス」とは

多くの人にとって身近な存在のメルカリ。若い人や主婦などを中心に利用されているイメージが強いですが、最近はシニアの利用も増えつつあります。そんななか、2021年新たにスタートしたのが「メルカリShops」です。

メルカリショップスとは

メルカリショップスとは、一言でいうと「メルカリの事業者向けサービス」です。これまでもメルカリでハンドメイド作品などを販売している例は見られましたが、事業者=お店としての出品・販売に最適化したのがメルカリショップスです。

メルカリショップスに出品した商品はメルカリアプリ内で売買されます。基本的な操作方法等はこれまでのメルカリと同様ですが、事業者としての物販を行ううえで不便だった部分を解消している点が特徴的です。

在庫・種類の登録が行える

大きな特徴のひとつとして、商品の在庫・種類の登録が行える点が挙げられます。メルカリはもともと個人間での中古品の売買を想定したフリマアプリとしてスタートした経緯から、在庫やカラーバリエーションなどの登録・管理が行える仕組みにはなっていなかったため、1点売れるごとに再出品する・あるいは同じ内容で何点も出品するといった手間がかかっていました。

メルカリショップスでは在庫・種類の登録が行えるため、同じ商品であれば何度も同じ内容で商品ページを作る必要がありません。

値下げ交渉なしで売れる

メルカリ特有の文化とも言えるのが、購入前のコメント欄での価格交渉です。個人間売買であればフリーマーケットさながらの交渉もひとつの醍醐味ですが、ショップとして販売する場合には原価などを考慮して設定した価格に値下げを求められ、対応に時間を取られるのは困りものです。

メルカリショップスで出品した商品ページにはコメント欄がないため、値引き交渉等の対応に労力を割くことなく販売に専念できます。

評価は必須ではない

メルカリでは購入後に出品者・購入者がお互いを評価することが必須ですが、メルカリショップスでは、購入者からショップへの評価は任意、ショップから購入者への評価は不要となっています。

この部分に関しては、楽天等のモールに近い仕組みになっています。ユーザーからのショップ評価は、初めてのお客様がショップ利用を判断する要素のひとつになるので、できるだけ良い評価を積み上げていくことを意識するとよいでしょう。

メルカリショップスを使うメリット

メルカリに慣れていれば使いやすい

楽天等のモールへの出店やBASEなどのネットショップ運営サービスの利用と比べて、メルカリショップスへの出品は多くの人にとってハードルが低く感じられるのではないでしょうか。

アカウント開設から出品まで使い方はメルカリとほとんど同じなので、メルカリで出品したことのある方なら戸惑うことなく利用できます。

見込み客が多い

2021年9月には月間利用者数が2,000万人を突破したメルカリは、見込み客の多さが魅力です。

メルカリアプリの検索窓で検索すると、通常のメルカリに出品されている商品とメルカリショップスで出品されている商品がまったく区別なく検索結果に表示されます。

「イヤリング」の検索結果が表示されています。このなかにはショップスの商品もそうでない商品も混在していますが、画面上ではどれがショップスの商品かは分かりません。

メルカリを利用している数多くのユーザーに見つけてもらえるチャンスがあるのは、他のモールやショップ運営サービスとの大きな違いです。

今後の機能拡充が期待できる

2022年1月現在、メルカリショップスの案内ページには開発中の機能としてクール便・CSV一括作業・クーポンなどさまざまなものが挙げられています。

時期などは明示されていませんが、今後の機能拡充には十分期待できそうです。

引用:メルカリショップス

初期費用・月額費用が無料

メルカリショップスは、初期費用・月額費用が無料です。

始めるのにコストはかからないので、とりあえず気軽に始めてみてもよいのではないでしょうか。

メルカリショップスのデメリット

販売手数料が高い

販売手数料(決済手数料含む)は10%となっています。現時点では無料キャンペーン中ですが、キャンペーンが終わった場合には他のサービスと比べても安い水準ではありません。

運営者情報が開示される

メルカリショップスは特定商取引法の適用対象となるため、事業者の氏名・住所・電話番号が公開されます。常時ページ上に表示されている形ではなくユーザーからの開示請求があった場合に個別に開示される仕組みです。法人の場合には問題ないかと思いますが、個人でメルカリショップスを使って販売を行おうと考える人にとってはネックと感じられるケースがあるようです。

デザインのカスタマイズ等はできない

モールやネットショップ運営サービスとの比較になりますが、メルカリショップスの場合は商品ページのレイアウト等にお店ごとのカスタマイズの余地がありません。

開発中の機能のなかに「オリジナルWEBページ」が挙げられているので、将来的にお店独自の特集ページ等を作れるようになっていく可能性はありそうですが、ページのデザイン等で独自性を出していきたい・お店の世界観を表現したいと考える場合、メルカリショップスは候補から外れることになりそうです。

メルカリショップスの出店条件・出店方法

メルカリショップスのショップ開設申込みは、メルカリアプリから行えます。アプリの「ショップ」タブにある「開設はこちらから」バナーをタップし、申込み画面に進みます。

「個人利用」「個人事業主」「法人」のなかから事業種別を選択します。事業種別などによって入力項目は多少異なりますが、法人の場合、事業者情報・登記簿に記載された代表者情報・メルカリショップスに登録するショップ名・売上金の振込先、販売する商品によっては許認可証などが必要になります。

申込み後は審査が行われ、数営業日で結果がメールで通知されます。登記簿と事業者情報で住所が一致しない、許認可証が申込情報と一致しない、口座名義と代表者名が一致しない等の場合に棄却されることがあるとされています。特に住所は、建物名が抜けている・番地の表記が違う(「1番地1」と「1-1」)等でNGとなるようなので慎重に確認してください。

メルカリショップスはこんな方におすすめ

メルカリショップスは、これまでBASEやSTORESなどでネットショップにチャレンジしたけれど思うような成果が上げられなかった方、お店のデザインのカスタマイズなどにはこだわりがない方におすすめです。

自力で集客をしなければならないBASE等に比べ、メルカリショップスであれば出品するだけである程度の人の目に触れることが期待できます。集客力の高さはメルカリショップスの大きなアドバンテージです。

また、現時点では販売以外の機能が多くない分、出品・販売に専念することができます。メルカリに慣れた人であれば、ほとんど同じ要領で初期費用をかけずに手軽に始められるのもメリットです。

反対に、楽天等のモール、あるいは独自ショップですでにある程度の成果を上げている人にとっては、メルカリショップスは物足りなく感じられる可能性が高そうです。現状では一定以上の規模のショップでは必須といえるCSV等に対応しておらず、他モールと同じ感覚で使えるようにはなっていません。

商品情報一括登録(CSV一括登録)・項目選択肢在庫設定 ※2023年2月追記

 大量出品が徐々に進み始めているメルカリshopsですが、店舗様からの売上立ってるよ~の声はまだまだ少ないですが、メルマガ個人で成功を収めている個人事業主様やbasesquare・storesのような無料系ASPカートなどから出店も見られるようです。

一括商品登録(CSV一括商品登録)

CSVデータで一括で上げる場合、1ファイル500品がMaxとなりますので、それ以上は複数回に分けて登録が必要です。最大保持数が10,000件なので、1万件一気に上げられると思っていたら違うようです。大量商品登録時には注意が必要です。また画像についても、1回のアップロード制限1GBがありつつ、1品への割当は10画像しかないので、こちらも楽天市場ヤフーショッピング、自社サイトからの移行時は選別や画像設定が必要となります。

画像ファイル形式はjpg, jpeg, pngに対応しています
画像ファイルは1枚につき8MBまで、1回のアップロード合計で1GBまでの容量上限があります
アップロード後のデータ保持可能数は10,000件です
商品一括登録後も画像データは保持されるため、商品一括登録を複数回おこなう場合は、必要に応じてアップロード済の画像を削除のうえデータ保持可能数を確保してください

メルカリshops ショップスガイドから抜粋

項目選択肢在庫設定

 選択肢問題が発生しそうなポイント、1つの商品について10種類(10SKUまで)の登録となります。特にアパレル系でサイズ、色等がある場合などは検討が必要です。またオプションを使っての選択や種類を実施する場合でもこちらの数量がボトルネックとなる可能性があります。楽天市場やヤフーショッピングなどとの差とすると、1SKUあたりのJANコード設定ができるメリットはあります。こちらもCSV一括商品登録で行えますので、一括CSVでのコントロールはしやすいですし、大量出品時にはこちらの諸々の懸念事項が解消される場合は対応が可能になります。
 今やヤフーオークションも凌駕するような勢いがあるメルカリなので、まだまだこれから伸びる可能性があります。売上が上昇しているという話が出回る前に出店し足場を築くのも1つの戦略なのかもしれません。少しづつ問合せ増えてます。。

種類とは
商品のバリエーションを登録できる機能です。
1つの商品に対し複数のデザインやパターンがある場合、種類を登録します。
登録できる種類は1つの商品に対し10種類までです。
なお、1種類に入力できる文字数は13文字までです。
※種類ごとに商品管理コード・JANコード等の設定も可能です
在庫とは
商品および種類に対しそれぞれいくつ所持しているか登録する機能です。
種類を登録しなかった場合でも在庫は必ず入力する必要があります。
登録できる在庫は1つの種類に対し0〜9,999です。

メルカリshopsガイドより

メルカリショップスとは まとめ

メルカリショップスは、事業者向けに最適化されたメルカリのサービスです。メルカリを使い慣れた方であれば非常に手軽に販売が始められるうえ、月間2,000万人のメルカリユーザーが見込み客となる集客力の高さが強みです。これまでBASE等でのネットショップ運営で集客面がネックとなっていた方には、非常に魅力的な出店先となります。本格的なモールやネットショップと比較すると機能面でまだまだこれからの部分もありますが、候補のひとつとしてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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