
あなたは「楽天」と聞いたら何を思い浮かべますか?インパクトのあるCMが印象的な楽天カードや楽天モバイルをはじめ、銀行やトラベルなどさまざまなサービスを展開していますが、やはり最も有名なのは楽天市場ではないでしょうか。
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楽天市場とは

楽天市場は、1997年に開設されたECモールです。これはちょうど日本でインターネットが一般に普及し始めた時期にあたります。現在に至るまで多くのユーザーを獲得して成長を続け、2024年の年間国内EC流通総額はトラベル等の系列サービスを含めると6兆円にものぼっています。日本のインターネット通販市場におけるシェアも高く、特に生活雑貨やアパレル等では40%前後という高い数字になっています。

実態調査で見えてくる楽天の人気
株式会社エクスクリエが行った「ECモール(2025年)」に関する調査結果」からも、楽天の人気の高さが伺えます。
利用率ナンバーワン

普段のお買い物時において利用するECモールとして、59.2%の方が楽天市場と回答しました。第2位のAmazonも58.9%と拮抗しており、楽天とAmazonが日本のECモールのツートップといって良い状況です。第3位のYahoo!ショッピングも存在感を示していますが、数字としては32.3%と楽天・Amazonにはやや及ばない形です。
男女・年代別に見ると、30代・70代の女性の楽天利用率が目立って高くなっています。50代では男性のAmazon利用率が特に高いです。
マラソン・スーパーセールの高い転換力

各ECモールの大型セールイベントについて、認知している(知っている)人と実際に利用している人の割合を表した図です。楽天のお買い物マラソン・スーパーセールは、認知度が高いことに加えて、利用率も高い数字になっています。Amazonのブラックフライデーが認知度が高いにも関わらず利用率は今ひとつの状況と比べると、楽天のセールイベントの転換力の高さが分かります。
Amazonユーザーは割引率重視、楽天ユーザーはポイント重視

大型セールイベントでのお買い物の際に重視するポイントとして、楽天では「ポイントの還元率・付与率」が最も多く、Amazonでは「商品の割引率」が最も多くなっています。楽天ユーザーは次のお買い物で使えるポイントがたくさんもらえることを重視し、Amazonユーザーは今この商品を安く買えることを重視しているともいえます。
Amazonと楽天の違いのひとつに、商品ページの作りがあります。

Amazonでは写真やタイトル・価格などが整然と並び、「カートに入れる」「今すぐ買う」ボタンもわかりやすい位置にあります。他の写真や詳しい説明は、見たい場合にクリックやスクロールをして見る形です。

楽天は、商品を紹介するコンテンツをたくさんスクロールしたあとに購入ボタンが設置されていることが一般的です。商品についてさまざまな角度から詳しく紹介してからお値段を発表する、TVショッピングのような構成といえるかもしれません。
こうしたページの作りの違いからも、Amazonには合理的にショッピングしたいユーザーが集まり、楽天にはショッピングを楽しみたいユーザーが集まる傾向はありそうです。
Yahoo!ショッピングは利用率で劣るが転換率は高い
Yahoo!ショッピングは、セールイベントの転換率の高さは特筆すべきものがあります。先ほどのデータを見ると、楽天スーパーセールが75.7%・楽天お買い物マラソンが79.1%であるのに対し、Yahoo!の5のつく日は82.2%となっており、イベントを知っている人の8割以上が利用している形になります。
楽天・Amazonと比べると利用率では劣りますが、全体としてみれば日本の3大ECの一角を占める存在であり、出店者としては決して無視できない存在であることには間違いありません。
ポイント経済圏のユーザーを取り込む楽天、Yahoo
ECモールがユーザーの支持を集める理由のひとつに「ポイント経済圏」があります。リアル店舗などを含めた提携先で共通してポイントを貯めたり使ったりできる仕組みです。2019年の「キャッシュレス消費者還元事業」が一般消費者に「ポイ活」が浸透する大きな契機になったと言われていますが、この頃から積極的にポイントを利用するようになったという方も多いのではないでしょうか。
楽天市場・楽天カード・楽天モバイルなどの「楽天経済圏」はこの点でも強みがあります。単に連携先でもポイントを利用できるというだけではなく、系列サービスを利用によって楽天市場でのポイント還元率が高まる「SPU」の仕組みがユーザーの定着に大きな役割を果たしています。
また、Yahoo!もPayPay経済圏の一角としてキャッシュレス決済のPayPayやソフトバンクのスマホを使うユーザーを取り込んでいます。
Amazon PrimeとAlexa+
AmazonのポイントはAmazon内での利用が中心で、「経済圏」というものを形成する状況にはなっていません。そのいっぽう、Prime会員制度による集客・継続利用は強固なものがあります。Amazonでのショッピングにおける送料無料やスピード配送のほか、Primeビデオでの動画視聴も多くのユーザーを引き付けています。
最近では音声アシスタントのAlexaが生成AIによって大幅アップデートしたという「Alexa+」の発表もありました。これまでと比べより柔軟に利用者の意図を汲み取り複雑なタスクに対応可能になるということで期待が高まっています。現時点では日本での提供開始は未定ですが、ショッピングとの連携の面でもこれまでとは違った体験が可能になるかもしれません。
「楽天市場」過去最高の人気!Amazon・Yahoo!ショッピングと何が違う?徹底解説 まとめ
楽天市場は、日本でインターネットが普及し始めた1990年代末からある老舗ECモールです。現在でも多くのユーザーを集め、2025年に行われた調査では6割近くの方が「よく利用する」と答えています。お買い物マラソンやスーパーセールといった大型イベントは、認知度が高いことに加えて転換率も高いのが特徴です。ポイント経済圏も人気の理由のひとつとなっており、日頃からスマホやクレジットカードなどの各種サービスを楽天系に集約しているユーザーも多いです。AmazonやYahoo!ショッピングとともに、今後も日本のECの中核であり続けることは間違いないでしょう。
おまけ 人気ECモールで勝ち抜く為の術とは・商品登録代行
楽天市場は日本におけるECモールの代表格として、今もなお高い人気と集客力を誇っています。お買い物マラソンやスーパーセールといった大型イベントの高い転換力、そして楽天カードや楽天モバイルなどのサービスと連動したポイント経済圏の強みは、出店者にとって大きな魅力です。一方で、AmazonはPrimeによる利便性、Yahoo!ショッピングはPayPay経済圏との連携力と、それぞれに異なる強みがあります。出店店舗としては、どのモールでどう戦うかを見極めながら、自店舗の商品をどの市場に最適化して展開していくかが重要になります。
しかし、実際の運営では「そこに時間を割けない」という課題がつきまといます。楽天市場だけを見ても、日々新商品が登場し、既存商品の情報更新も欠かせません。SEOを意識した商品ページ作成や画像登録、カテゴリ設定など、細かな作業は売上に直結する一方で膨大な時間を要します。経営者や担当者が日常業務を抱えながら全てをこなすのは難しく、「商品登録を外注したい」「商品登録代行に任せたい」と考える店舗様も増えてきました。
そこで役立つのが、商品登録ドットコムのサービスです。当社は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなど各モールの特性を熟知し、商品ページ作成からカテゴリ登録、画像調整までを一括してサポートします。自社スタッフが限られた時間を本来の販売戦略や顧客対応に集中できるよう、登録業務を効率化することで店舗運営全体の生産性向上につなげることが可能です。
「商品登録代行」や「商品登録外注」は単なる作業の肩代わりではなく、売上拡大に直結する投資です。楽天市場をはじめとするECモールで成果を上げたいとお考えの店舗様は、ぜひ一度お気軽に商品登録ドットコムへご相談ください。





























