Yahoo!ショッピングのソーシャルギフト活用術:効果的な使い方と成功ポイント

ネットショッピングを利用する機会のひとつに「ギフト」があります。お中元やお歳暮、バレンタイン・ホワイトデー、クリスマス、誕生日などが代表的ですが、結婚・出産祝いやちょっとしたお礼などでもギフトを贈ることがあります。

今回は、新たなギフトの形態として広がりつつあるソーシャルギフトの活用術について、ヤフーショッピングを中心に紹介します。

初稿:2024年10月29日
追記:2025年6月3日 8月11日

新たなギフト需要につながるソーシャルギフト

これまでネットショッピングでギフトを手配する場合、配送先として贈る相手の住所を指定する形が一般的でした。

昨今は、年賀状を始めとしたハガキ・手紙のやり取りが減り、親しい相手でも住所を知らないというケースが増えています。名簿などで住所を共有することも少なくなり、個人情報保護意識の高まりによって、ギフトを贈るために個別に住所を尋ねるのも昔と比べて気を遣うと感じている方も多いのではないでしょうか。

ソーシャルギフトでは、住所を知らない相手にも贈ることができるというのが大きな特徴です。専用のURLから相手に送り先住所を入力してもらう仕組みで、贈り主にはお届け先の住所は知らされません。お互いの住所を知らない間柄であってもギフトの贈答が可能です。

ソーシャルギフトが活用できるシーンの例:
・誕生日
・バレンタイン・ホワイトデー
・クリスマス
・進学・就職・引っ越しなど
・結婚・出産
・お礼

従来は、ネットショッピングでギフトを贈るのは住所を知っている間柄に限られましたが、ソーシャルギフトではより幅広い相手に気軽に贈ることができ、新たなギフト需要の掘り起こしが期待されます。

Yahoo!ショッピングのソーシャルギフトの仕組み

ヤフーショッピングでは、2024年3月からすべてのストアでソーシャルギフト機能が利用可能になっています。

商品ページの「カートに入れる」ボタンの近くに「ギフトで贈る」ボタンが表示されています。このボタンからカートに進むと、「ソーシャルギフトで贈る」という欄が表示されます。

「入力ページのURLをコピーする」をクリックし、LINEやメールなどで贈る相手に伝えます。受取人がURLにアクセスし、配送先を入力すると送り主に通知が来て、注文手続きが可能になります。以降の注文手続きは通常のショッピングの場合と同様です。

店舗側でのソーシャルギフトの設定方法

ヤフーショッピングでは現在すべての店舗でソーシャルギフトが利用可能になっていますが、もし利用する場合、店舗内の全商品が対象となります。特定の商品のみソーシャルギフトを利用する・もしくは一部商品のみソーシャルギフトの対象外とすることはできないので注意してください。

ソーシャルギフトを「利用する」に設定する

ストアクリエイターProの、ストア構築 – カート設定 – オプション設定 に進みます。「編集」ボタンをクリックして、「ソーシャルギフト」の欄で「利用する」にチェックを入れます。画面下部の「確認」ボタンをクリックして確認画面に進み、「設定」ボタンをクリックしたら完了です。

受注対応は通常注文と同じでOK

ソーシャルギフトの受注対応は、通常の注文と同様でOKです。ただし、ソーシャルギフトの場合は注文一覧・注文詳細の画面やカスタムメールで注文者情報が非表示になります。

店舗にとってのソーシャルギフトのメリット

簡単にすぐ始められる

ヤフーショッピングのソーシャルギフトは、ストアクリエイターで設定を「利用する」にするだけで簡単にすぐ始められるのが特徴です。受注対応は通常と同様なので、すでにヤフーショッピングで店舗運営を行っている場合には、非常に手軽にソーシャルギフトに取り組むことができます。

新たな需要喚起につながる

これまでのギフト需要は送り先の相手の住所が分かっていることが前提だったため、親戚や恋人・親しい友人など、近い関係性に限られていました。

ソーシャルギフトの場合は、住所を知らなくても送ることができるため、例えば職場の同僚やママ友へのちょっとしたお礼などにも気軽に利用することができます。若い世代は進学・就職・結婚等で住所が変わることも多いですが、LINEやメール・SNSで繋がっていればソーシャルギフトを贈れます。URLをメールなどで送れればよいので、インターネットを通じて知り合った趣味仲間など、リアルでは会ったことがない相手であってもOKです。

このように、ソーシャルギフトによってこれまでにはなかった新たな需要の喚起が期待できます。

ソーシャルギフトの取り組み方のコツ

ソーシャルギフト需要という観点からラインナップを見直す

これまで、商品ラインナップのなかにギフト向けのものがなく、ギフト需要に対してはあまり取り組んでこなかったという方も多いかもしれません。そんな場合もぜひ一度、ソーシャルギフト需要という観点から改めてラインナップを見直してみてください。お中元やお歳暮に代表されるような従来の儀礼的なギフト需要にはあまり適さなかったものの、カジュアルなソーシャルギフトには向いている商品が意外とあるかもしれません。

もちろん、ギフトに積極的に取り組んで来た方も同様です。これまでのギフト商品に加えて、もう少し手頃な価格帯の商品を充実させることで、新たなソーシャルギフト需要を獲得できる可能性があります。

商品名や説明文・画像でギフト商品としてアピール

ソーシャルギフトとしての需要が見込めそうな商品は、ぜひ商品ページでギフト用途を積極的にアピールしましょう。商品説明文や画像で、例えば「お世話になった方へのお礼に」「ちょっとしたお祝いのプレゼントに」などと紹介するのも効果的です。また、検索結果画面などで一目でソーシャルギフト向けであることが分かるよう、商品名に「ソーシャルギフト対応」などの文言を入れても良いでしょう。

ソーシャルギフトについての説明を入れる

今後の需要拡大が期待できそうなソーシャルギフトですが、まだまだ「ソーシャルギフト」という言葉に馴染みがない方も多いです。「ソーシャルギフトとは?」「ソーシャルギフトの贈り方」等の説明を商品ページに入れたり、ヤフーショッピング公式の「ソーシャルギフトのご紹介」ページにリンクすると親切です。

ソーシャルギフトの注意点

ソーシャルギフトを受注した際、店舗側での対応は基本的に通常の注文と同様ですが、念のためいくつか注意したい点があります。

納品書・請求書・値札の封入は避ける

ギフトという性質上、納品書・請求書・値札といった値段が分かるものの封入は避けましょう。ストアクリエイターProから納品書を発行した場合、注文者情報や価格は自動的に非表示となりますが、独自の納品書を発行する場合は特に注意してください。

個人情報の取り扱いに注意

お互いに住所を伝えずに贈れるというソーシャルギフトの特性上、メールや同梱物などで誤って住所を共有してしまうことがないよう特に注意してください。クレームやトラブルの原因になりかねません。

ソーシャルギフト機能を活用して売上アップを目指すには?

Yahoo!ショッピングが提供する「ソーシャルギフト機能」は、贈り手が相手の住所を知らなくても、LINEやメールを通じてギフトを送れる仕組みです。この便利な機能は、贈る側・受け取る側の心理的ハードルを下げ、特にライトユーザーのギフト需要を新たに掘り起こす強力な販促ツールとなっています。

実際、「ギフトで贈る」ボタンの導入以降、Yahoo!ショッピング全体でギフト経由の売上が75倍に伸びたという実績も発表されています(2024年4月リリースから2025年3月の比較)。これは、ギフト市場における「気軽さ」や「サプライズ性」へのニーズが強まっていることの現れといえるでしょう。

一方で、出店者目線で見ると注意すべきポイントもあります。たとえば、ソーシャルギフトの注文は「ギフト用途」が前提のため、商品ページの訴求やパッケージ、納品書の扱いなどにも配慮が必要です。贈り物として届いたときの印象がそのまま店舗評価に繋がるため、通常の出荷以上に丁寧な対応が求められます。

また、ギフト需要が特定の時期(バレンタイン、母の日、父の日、敬老の日、クリスマス等)に集中するため、それに合わせた在庫管理や販促計画も不可欠です。季節性の高い商材を扱う店舗は、ギフト特集への掲載タイミングを逃さないようにしたいところです。

ソーシャルギフトは、ただのオプション機能ではなく、「ギフト市場で戦う」ための重要な武器です。今後は、カテゴリや価格帯に応じた戦略的な商品展開が、リピーター獲得や売上拡大の鍵となるでしょう。

その他ECサイト&モールでのソーシャルギフト

Yahooショッピングのソーシャルギフトと同様のサービスをLINEギフト以外のECモールで提供している例として、以下のようなソーシャルギフト対応ECモールやサービスがあります。

1. ギフトモール(Giftmall)
日本最大級のギフト専門通販サイトで、50万点以上の商品ラインナップを誇ります。
その中でも「ダレスグギフト」という機能を使えば、住所を知らない相手にもURLを送るだけでギフトを贈ることが可能です。
誕生日・記念日・お祝い・お礼など、約250種類のイベントや用途に合わせて商品を探せるため、利用シーンが非常に幅広いのも特徴。
名入れ・写真入り・オリジナルラッピングなど、パーソナライズ要素が充実していて、相手に特別感を演出できます。


2. 高島屋オンラインギフト
老舗百貨店・高島屋が運営する公式オンラインストアで、3,000点以上の厳選された高品質ギフトを取り扱っています。
ソーシャルギフトにも対応しており、相手の住所を知らずとも贈れるため、遠方の親戚や取引先への贈答に便利です。
商品は高級食品、スイーツ、和洋酒、生活雑貨など幅広く、冠婚葬祭やフォーマルなギフトシーンにも適しています。
百貨店ならではの上質な包装やメッセージカード対応もあり、企業の贈答にも向いています。


3. giftee(ギフティ)
コンビニやカフェチェーン、ファストフード店などで使えるデジタルギフトを中心に展開しているカジュアルギフトサービス。
100円台から利用できる低価格ギフトも多く、ちょっとしたお礼や感謝の気持ちを気軽に伝えるのに最適です。
贈り方はメールやSNSでギフトURLを送るだけ。相手はスマホから店舗で商品と引き換えることができます。
企業向けにはキャンペーンや販促用途でも活用が進んでおり、大量配布や期間限定クーポン機能も人気です。


4. MOOD MARK(ムードマーク) by ISETAN
三越伊勢丹が運営するオンラインギフトプラットフォームで、伊勢丹バイヤーがセレクトしたおしゃれでトレンド性の高い品が揃います。
ソーシャルギフト対応で、約6,000円〜1万円ほどのやや高級感のある価格帯が多く、大切な記念日やお祝いに向いています。
食品だけでなく、インテリア雑貨、コスメ、ファッション小物など、贈る相手のライフスタイルに合わせて選びやすいのも特徴。
ギフトページのデザイン性も高く、贈った瞬間からワクワク感を演出できます。


5. MakeGift
ショップや企業が自社ECサイトにeギフト(ソーシャルギフト)機能を組み込めるBtoB向けサービス。
住所を知らないお客様やファンにも商品を贈ることができ、新規顧客獲得や販促施策としての利用価値が高いです。
ユーザーは購入後に相手へURLを送信し、相手が住所や配送希望日を入力して受け取ります。
特に直販ブランドや小規模ショップが導入しやすく、ラッピングやメッセージ機能をカスタマイズ可能。
オンライン販売の利便性を高めつつ、ギフト需要を取り込みたい店舗におすすめです。

Yahooショッピングとその他ソーシャルギフト の比較表

Yahoo!ショッピングのソーシャルギフト活用術:効果的な使い方と成功ポイント まとめ

ネットショッピングの新たな需要を掘り起こす存在として、相手の住所が分からなくても贈ることができるソーシャルギフトの注目度が高まっています。お中元・お歳暮に代表されるようなこれまでのギフトに加えて、よりカジュアルで手軽なギフト需要の拡大が期待できます。ヤフーショッピングでは、簡単な設定ひとつでソーシャルギフトに対応することができるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

Yahoo!ショッピングでは、優良配送・アナタイ・ソーシャルギフト昨年から色々な機能を増強してきています。一般的には楽天市場やAmazonより売上が低いなんて言われがちですが、さぼってると周りの店舗さんに追い抜かれてしまいますよ。これからLINEギフトを筆頭にメキメキソーシャルギフトが伸びてくるは間違えありません。同様のサービスがYahooショッピングでもできるのなら早いうちに対応して、次なる需要期に(モール内でのソーシャルギフトの定着時期に打って出られる様に)備えておく必要があります。その為には、、、、そそ、商品登録ドットコムにご相談をぶん投げお願いします!ヤフーショッピングの商品登録代行 商品登録外注 ならお任せください♪

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