- 2025-4-18
- Yahoo!ショッピング
- EC, Yahoo!ショッピング, デメリット, ネットショップ, メリット

楽天市場やAmazonに次ぐ大手モールとして人気のYahoo!ショッピングは、EC出店を考える人にとって気になる存在です。始めてネットショップに取り組む人、すでに独自ECや楽天・Amazonで取り組んでいる人も、ぜひ2025年現在のYahoo!ショッピング出店へのメリット・デメリットを確認してみてはいかがでしょうか。

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最新決算資料に見るYahooショッピング
まずは、2025年2月に発表された2024年度第3四半期の決算資料をチェックします。

LINEヤフー株式会社のコマース事業取扱高を示した資料です。最も多くの割合を占める国内ショッピングは、前年同期比+377億円となっています。Yahoo!ショッピングについては、11月・12月の販促施策が好調だったことや、12月から開始したYahoo!ふるさと納税によって注文者数・注文単価が伸び、取扱高はYoY+9.5%という伸びを見せています。
11月前半に行われたヤフービッグボーナス、12月上旬〜中旬に行われた超PayPay祭といたイベントの影響が大きかったようです。例年季節的に、ブラックフライデーやお歳暮・冬ギフト、年末商戦などが相次ぎ、お客様の購買意欲が高まるタイミングであることに加え、Yahoo!ショッピング独自の展開によって前年以上の盛り上がりとなっていたことが分かります。

こちらは全社の業績分析資料です。LINEヤフーにはアカウント広告などのメディア事業、コマース事業のなかにもYahoo!ショッピング以外にZOZO・アスクルなどありますが、Yahoo!ショッピングが売上収益の伸びの一角を占める重要な存在であることが分かります。
楽天・Amazonとの比較


2023年6月に行われたインターネット調査によると、「年に1回以上利用するECモール」「最も頻繁に利用するECモール」でYahoo!ショッピングはAmazon・楽天に次いで3位となっています。Amazon・楽天には及ばない一方、4位以下には大きな差をつけているのも事実です。出店者としても、Yahoo!ショッピングは決して無視できない存在といえます。
Yahooショッピング出店のメリット
初期費用・月額費用が無料
楽天 | Amazon | Yahoo!ショッピング | |
初期費用 | 60,000円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 25,000円〜 | 4,900円(大口出品) | 0円 |
Yahoo!ショッピングに出店する大きなメリットとして、初期費用・月額費用が無料である点が挙げられます。
昨今はBASEなど無料で利用できるECカートが多数あり人気を博していますが、集客面を考えるとやはり大手モールへの出店は魅力的です。しかし、特に楽天では費用が高く、最も手軽ながんばれ!プランでも初期費用と年間一括払いの月額費用を合わせて36万円となります。Amazonは初期費用はかかりませんが、大口出品の場合月額費用が4,900円かかります。
Yahoo!ショッピングは初期費用・月額費用がどちらも0円で、コストをかけずに出店することができます。実際に売れたらポイント原資やキャンペーン原資・決済サービス手数料などが発生する仕組みなので、出店に興味はあるがどのくらい売れるか不安だという方でも気軽にトライすることができます。
ポイント経済圏によるシナジー効果

MMD研究所が2025年1月に行った調査によると、ポイント経済圏を意識し始めたきっかけとして、PayPay経済圏では「QR・バーコード決済」が46.0%と高い数字を示しています。
楽天はECサイトが35.2%で1位であり、楽天市場でのショッピングをきっかけとして楽天経済圏を意識し、クレジットカード等の利用を広げていく動きが主流となっているようです。これに対し、PayPay経済圏の場合、QR決済のPayPayをきっかけにPayPayポイントを意識し、ポイントを貯めたり利用したりできるYahoo!ショッピングへ流入していく流れがあると考えられます。

Yahoo!ショッピングでは直近で3月に超PayPay祭が開催されますが、ここではPayPayでの支払いやLYPプレミアム会員であることによってポイントが上乗せされます。こうしたイベントによって、PayPay経済圏の住人のYahoo!ショッピング利用が促進されている側面は間違いなくあるでしょう。
外部リンクの設置が可能
Yahoo!ショッピングでは、商品ページ内に外部リンクを設置することができます。

このような注意画面が表示されますが、この画面上のリンクをクリックするとYahoo!ショッピング以外のページへアクセスすることができます。
これを利用して、自社ECサイトやSNSへの誘導策として活用するのも一案です。
Yahooショッピング出店のデメリット
競合が多い

Yahoo!ショッピングの出店店舗数は、楽天やAmazonと比べて際立って多いです。メリットとして初期費用・月額費用が無料であることを挙げましたが、その反面、手軽に出店できるがゆえに競合が非常に多い状況にもなっています。
広告やポイント原資への費用投下が必要
競合が多い状況のなかでお客様に選ばれるには、広告費用の投下が必要になります。PRオプション・アイテムマッチ(ストアマッチ)広告・ディスプレイ広告・ソリューションパッケージ広告などがあり、予算やターゲット等によって使い分けます。
また、店舗独自のポイント(ストアポイント)を高く設定することで差別化や競争力アップにつながりますが、原資は店舗負担となります。
このように、無料で出店できるとはいえ、集客のためにはある程度の費用投下が必要になる点は認識しておく必要があります。
デザインの自由度が低い
Yahoo!ショッピングでは2020〜2021年に新ストアデザインの導入が進み、ストアトップページや商品ページはすべてのショップでほぼ共通のレイアウトになりました。お客様にとって買い物がしやすくなる一方、ショップの独自色を出すのは難しくなりつつあるのが昨今の他のモールにも共通する流れです。
Yahoo!ショッピング出店のメリット・デメリット 2021年度の振り返り
Yahoo!ショッピング出店の為の2021年と2025年のヤフーショッピング比較
2021年のヤフーショッピングは、新型コロナウイルス感染拡大による「巣ごもり需要」を追い風に堅調な成長を見せました。 多くの消費者が外出自粛・リモートワークの影響で日用品や家電、食品、アウトドアグッズやゲームなど多ジャンル商品へのニーズが高まりました。 また、PayPayポイント還元キャンペーンや「超PayPay祭」など大型販促で流通総額(GMV)が前年を大きく上回りました。 出店ストアへのサポート強化や配送ネットワークの効率化、UI改良も進み、個人や中小ストアの新規出店が増えました。品揃え・サービス両面で成長した一年となりました。
Yahoo!ショッピング 2021年 vs 2025年 比較表
比較項目 | 2021年 | 2025年(予測・傾向) |
---|---|---|
💹 流通総額(GMV) | 約2.5兆円(巣ごもり需要で大幅増) | 約3兆円(堅調な成長・EC化率高止まり) |
🎁 主なキャンペーン | 超PayPay祭、ポイント還元強化 | PayPay経済圏強化、AIによるパーソナライズ販促の拡大 |
👤 消費者動向 | 日用品・食品・家電・趣味商品が人気 | サブスクリプション商品、デジタルサービスのニーズ拡大 |
🏪 出店ストア数 | 約80万店(個人・中小の新規出店が増加) | 85万店超(増加継続、大手企業の参入も活発) |
🔧 サービス・機能 | スマホUIの改良、PayPay連携強化、配送ネットワーク効率化 | AIレコメンド機能強化、即日配送やローカル配送の拡充 |
🌍 社会的背景 | コロナ禍によるEC利用増加 | コロナ収束後の「新しい日常」対応、生活様式変化への柔軟な対応 |
2021年のYahoo!ショッピングは「巣ごもり需要」を背景に急成長を遂げ、EC市場の拡大を牽引しました。一方、2025年にはテクノロジーとAIを軸に、個々のユーザーに最適化されたショッピング体験へと進化。PayPay経済圏の拡大や物流サービスの高度化などを通じて、さらに競争力を高めると予測されます。
Yahooショッピング 出店 へのメリット・デメリットとは【2025年度版】 まとめ
Yahoo!ショッピングは、Amazon・楽天に次ぐ国内第3位の大手ECモールです。直近の決算資料でも前年同期比で10%近く取扱高が伸びており、活気あるモールといえます。初期費用・月額費用無料で出店できるのが最大のメリットで、PayPay経済圏の一角として確かな存在感を見せています。気軽に出店できる反面競合が多いため、集客には広告費用の投下などが避けられず、完全に無料で運営できるわけではない点には注意が必要です。
編集後記:ヤフーショッピングへの出店でお悩みの方へ
ヤフーショッピングへの出店を検討されている皆様、きっとメリットとデメリットの両面で悩まれていることと思います。ヤフーショッピングは店舗数が非常に多く、競争も激しいのが現状です。しかし、それは同時に多くのお客様と出会い、ビジネスを大きく広げるチャンスがあるということでもあります。ネットモールで成功するポイントは、いかに早く良いレビューや検索スコアを獲得し、お客様のリピートにつなげられるかにあります。楽天市場やAmazonでも“先行者有利”と言われるのは、レビュー数や知名度が積み重なるほど選ばれやすくなるからです。ヤフーショッピングも同様ですが、まだ他モールにはいない新しいお客様層がいるのは大きな特徴です。
また、Yahoo!ショッピングにはモール独自の広告やポイント施策、LINE連携、VIPポイントやAI運用クーポンといった多彩な集客機能があり、これらを上手に活用することで自店舗独自のファンを増やすことができます。2025年現在、ヤフーショッピングのポイント施策は業界でも特に充実しており、これを活かして大きく売上を伸ばしている店舗もたくさんあります。一方で、ネットモールでは実際に自分の店舗がどの位置にいるのか、どんな競合がいるのかがわかってしまいます。また、比較機能や価格順での並び替えなど、ユーザーが簡単に選べる仕組みも進化しています。特に型番商品を扱う店舗様には厳しさを感じる場面もあるでしょう。
もし「どう進めればいいのかわからない」「初期設定や申請が大変そう」と少しでも感じることがあれば、ぜひ『商品登録ドットコム』にご相談ください。当社はYahoo!ショッピングの初期設定代行からオープン審査代行、ヤフーショッピング 商品登録代行や店舗構築まで、トータルで店舗運営をサポートしています。これまでの多くの実績をもとに、それぞれの店舗様に最適な運用・販売戦略をご提案し、スムーズなスタートをお手伝いしています。ネットショップの成長余地は、これからも確実に広がっています。皆さまの新たなチャレンジを、商品登録ドットコムが全力でサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。私たちが皆さまの力強いパートナーになります!

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