インターネットで「ネットショップ作成」「EC構築」などと検索すると、多種多様なサービスがヒットします。これからネットショップを始めようと考えている方は、たくさんのサービスのなかからどれを選ぶべきなのか迷ってしまうのではないでしょうか。
そのなかでも、特に海外展開を意識する方から注目されているのがshopify(ショピファイ)です。今回は、Shopify導入のメリット・デメリットを整理して解説します。
初稿 2022/12/5
追記 2023/3/11
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shopifyとは
Shopifyとは、クラウド型のネットショップ構築サービスです。2004年にカナダでスタートし、2021年時点で世界175カ国・170万店舗以上での利用実績があります。比較的歴史が長く、世界的にみても実績豊富なサービスといえます。
2017年に日本語対応が行われ、ここ数年は越境ECなど海外展開を意識する方を中心に日本での利用も増えてきています。
shopifyの特徴
Shopifyは、カナダ発のASPカートサービスです。テンプレートを使ったデザイン設定が可能で、初心者でも簡単にECサイトを作成できる。若干国内ASPと比べると海外産という事もありとっつきにくい部分はありますが、ここを少し超えられば、なんてことなく使いやすいカートとなります。集客支援機能が充実しており、SEO対策やSNS連携機能、メルマガ配信機能などが利用できます。決済機能が豊富で、PayPalやApple Pay、クレジットカード決済などが利用できる。また、Wordpressなどの特徴の一つとして様々なプラグインが使えるメリットがありますが、shopifyでも海外製のアプリが多数取り揃えてあり、これらのアプリを使うことで構築の幅が更に増幅することが出来ます。
海外の導入数が多く導入が多い要因として、カスタマイズ性が高く、簡単にECサイトを作成できるため、初心者でも導入しやすい。多言語対応、多通貨対応など、海外展開に対応しており、特に言語変換系は充実しています。世界中のECサイトオーナーが利用しているため、グローバルな情報共有が可能。
専用アプリストアがあるため、必要な機能をカスタマイズして追加できる。セキュリティ面に強みがあり、クレジットカード情報の保護やDDoS攻撃からの保護などが行われている。。
shopify導入のメリット
カスタマイズ性が高い
Shopifyは、標準の状態でもネットショップ運営に必要な基本的な機能が揃っていますが、APIやアプリによってさまざまな機能を追加することが可能です。
ショップの運営が本格化するにつれ「こんなことをやりたい」「こんな機能が欲しい」という要望が出てくることは多いですが、手軽さを売りにしているサービスの場合、思ったような機能がなく諦めざるをえないケースがあります。一旦軌道にのったショップを別のサービスに移転するのは手間もかかりますしレビューが引き継げない等のデメリットもあるため、ある程度本格的・長期的にネットショップを運営していきたいと考える場合、Shopifyのカスタマイズ性の高さは大きなメリットとなります。
越境ECに対応
Shopifyといえば越境ECというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。Shopifyは多言語・多通貨・海外発送に対応するアプリが多数提供されており、必要なものを選んで導入することで越境ECに対応することができます。
言葉のほかにも、その国特有の商習慣など越境ECにはさまざまな課題がありますが、そういった壁をアプリによって乗り越えやすくなっているのがShopifyの大きな特徴といえます。
楽天市場と連携可能
海外展開に強いイメージのあるShopifyですが、楽天市場との連携が可能です。日本のECというとやはり楽天市場の印象は強く、これからネットショップを始めようという方の中にも将来的に楽天への出店を視野に入れている方は非常に多いです。
Shopifyアカウントと楽天のRMSアカウントを連携することにより、商品登録や在庫・受注管理をShopifyの画面を通じて行うことが可能になります。
SNSでの集客に強い
Facebook・Instagram・Twitter等のSNSとの連携にも優れています。例えばInstagramだと、インスタグラムのビジネスアカウントとShopifyのアカウントを連携することで、インスタグラムのユーザーはショップの投稿から直接商品を購入できるようになります。ファッションやコスメなど女性向け商品では特によく見かける販売形態です。
実店舗のPOSと連携可能
Shopifyは、実店舗向けのPOSシステムも展開しています。ShopifyのPOSシステムはもちろんShopifyで構築したネットショップと連携が可能です。
価格設定がリーズナブル
料金プランは25ドル/月のベーシックプラン、69ドル/月のスタンダードプラン、299ドル/月のプレミアムプランの3種類となっています。
各プランの違いはスタッフアカウント数や在庫のロケーション数(実店舗やポップアップと連携する場合の在庫割り振り先)、クレジットカード手数料率などです。
ドルベースでの価格設定のため円相場の影響によって多少上下しますが、執筆時点のレート(1ドル約138円)ではベーシックプランの場合で約3,450円となり、各種のネットショップ構築サービスのなかでも比較的リーズナブルな設定といえます。
shopify導入のデメリット
手軽さにはやや劣る
カスタマイズ性が高く、越境ECやSNS連携・実店舗POSとの連携などアプリを利用することでさまざまな機能を利用可能なShopifyですが、機能豊富ないっぽう、手軽さにはやや劣るのも事実です。
手軽さを売りにしたネットショップ構築サービスのなかには、ショップの構築から実際の運営までスマホ1つでOKと謳うものもありますが、Shopifyの場合その機能を十分に活用するにはPCが事実上不可欠です。
また、デザインのカスタマイズの自由度も高い反面、思い通りのデザインを実現するにはhtmlやcssの知識が必要になります。
総合的にみて、Shopifyは全くの初心者の方というよりはある程度PCやショップ構築・運営の知識のある方向けといえます。
日本のECで不可欠な機能が一部オプション
配送日時指定、ギフト指定、熨斗の有無といった日本のECでは不可欠とされる機能がShopifyでは標準機能に含まれず、必要に応じてアプリ追加で対応する形となります。
国産のネットショップ構築サービスに比べると、こうした細かい部分で不満を感じるケースもあるかもしれません。
チャットサポートが英語のみ
日本語のヘルプセンターやフォーラム等もありますが、チャットでサポートを受けたい場合現時点では英語のみとなっています。
ヘルプセンターの情報量は充実しているものの、日本語が翻訳調で若干読みづらさ・分かりづらさも否めません。国産のネットショップ構築と比べると、このような点がデメリットと感じる方も少なくなさそうです。
shopify(ショピファイ)導入のメリット・デメリット まとめ
さまざまなネットショップ構築サービスのなかでも、Shopifyは越境ECなど海外展開に強みをもつサービスとして注目されています。越境EC以外にも楽天市場やSNS・実店舗POSとの連携も可能で、費用も比較的リーズナブルに設定されています。カスタマイズ性が高く多種多様な機能を利用可能な反面、初心者にとってはややハードルが高く手軽さには劣る部分も否めませんが、ある程度本格的にネットショップ運営を行いたい方にとっては非常に魅力的なサービスのひとつといえます。
shopifyの商品登録代行 商品登録外注 を検討されている方は、一度お声がけください。なんだかんだ海外性なので、商品CSVについても若干ややこしい部分もあり、特に他モールからの移行商品登録 移設商品登録 楽天やヤフーからの移行商品登録などもそのままインポートする訳にはいきません。一度移行のプロにお声がけください。