
さまざまなサイトやアプリを利用しているときに「Temu」の広告が表示され、衣類や雑貨などが驚くような低価格で販売されているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。ネットショップを運営する側からも、出店先としてのTemuが気になっているという声が聞かれるようになってきました。
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勢いを増す中国発ネット通販
近年、中国発のネット通販が急速に身近になりつつあります。以前は、中国系通販というと仕入先としてアリババや淘宝を使うというような形が主流でしたが、現在はSHEINなどの格安通販が若い世代を中心とした一般の人に広まり、利用者数を急増させています。

SHEINに少し遅れて日本でのサービスを介ししたTemuも、わずかな期間で利用率が急上昇しています。2024年10月の時点で、月に1回以上Temuのスマホアプリを使用した人の割合は4.5%となっており、皆さんの身近でもTemuを利用した経験のある人は思ったより多いかもしれません。
TEMUとは

Temuは、中国のPDDホールディングスが運営するネット通販です。中国国外を対象としており、2022年9月にアメリカでサービスを開始して大きな成功を収めました。その後ヨーロッパやアジア市場にも進出し、2025年1月末の時点で90を超える国や地域で展開されています。
日本では2023年7月にサービスを開始し、ユーザー数を急速に伸ばしています。SHEIN利用者層が若い女性が中心であるのに対し、平均年齢はやや高く男女比は半々に近いと言われています。商品ジャンルもアパレル・雑貨・家電など幅広く、トップページには服・バッグ・文具・家具・アウトドア用品・おもちゃなどさまざまな商品が並んでいます。
日本からの出店受け入れを開始
2025年1月、Temuは日本の販売事業者の出店受け入れを開始しました。現地の出品者の受け入れは、日本に先んじてイギリス・メキシコなど10カ国以上で行われています。中国から直送するのと比べてスピーディーな配送を実現でき、顧客満足度の向上やリピート促進が期待できるという点から現地サプライヤーの受け入れを進めているようです。また、現地のニーズやトレンドにあった商品ラインナップを拡充できるというのもTemuにとってのメリットです。
日本では、アパレルECの夢展望がいちはやくTemuへの出品を開始しています。主力ブランド「DearMyLove」をTemuの日本向けサイトに出店し、将来的に海外市場への販路拡大を目指す方針のようです。
TEMU(テム)への出店メリット

日本の事業者がTemuへ出店するには、どんなメリットがあるでしょうか。
販路の拡大
すでに日本国内でモール出店や自社サイトといった形でネットショップに取り組んでいる方にとって、販路の拡大は中長期的な課題のひとつといえます。Temuには楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング等とは異なるユーザー層が存在すると考えられ、ここにアプローチすることには販路の新規開拓につながります。
これまでにモールや自社サイトで一定の成果を収めているショップにとってはさらなる販路拡大が期待できますし、思うような成果をあげられていないショップも、もしかするとTemuのユーザー層とマッチしこれまでにない結果を出せるかもしれません。
グローバル展開へのステップ
Temuには、世界で4億6千万人を超えるユーザーがいるといわれています。直近ではトランプ関税の影響でアメリカでの月間ユーザー数が半減したというニュースもありますが、それでも日本国内のEC市場に比べれば非常に多くのユーザーがいることに変わりはありません。利用者数1500万人といわれるTemuの日本向けサイトを足がかりに、世界にターゲットを大きく広げていける可能性があります。
無料で販売者になれる
Temuで販売を行うための登録には、費用は一切かかりません。実際に商品が売れた場合に販売手数料が発生する仕組みなので、出店したものの全く売れずに初期費用分が赤字になってしまうというリスクがありません。
Temuでの販売にはまだ未知数な要素も多いですが、少しでも興味があればまずは販売者として登録し、お試しとして少しずつ出品してみても良さそうです。
AIを活用した提案機能
Temuは、ユーザーの嗜好をAIで分析し、リアルタイムでサジェストする機能を備えています。ユーザーはあれこれページを見ているだけでどんどん気になる商品が提案されますし、出品する側としては自社の商品に好みが近いユーザーに自動的にリーチできる可能性が高いといえます。
TEMUへの出店デメリット

厳しい価格競争
Temuといえば、低価格が大きな特徴であり、急成長を遂げた最大の要因でもあります。トップページには全品100円以下の「100円ショップ」というバナーが掲載されているほか、タイムセールのバナーをクリックすると1,000円未満のブラウス・100円未満のアクセサリーなど目を疑うような価格設定の商品が並んでいます。
Temuの利用者は、ディスカウントショップのようなワクワク感やおトク感を期待している方が多そうです。こうしたなかで成果を上げていくには、まず第一に価格競争力の高い商品が必要になるでしょう。
ブランドイメージへの影響
Temuは積極的な広告展開で知られていますが、Temuの広告を実際目にした方のなかには「安すぎて怪しい」という印象を持つ方もある程度いるかもしれません。日本でサービス開始してからまだ日が浅く、日本のユーザーからの評価がまだ定まっていない感があります。この段階でTemuに出店するのは、これまでに培ってきたブランドイメージ・ショップイメージにネガティブに働く可能性も否定はできません。
返品対応のコスト
Temuでは、返品可能な商品は期間内であれば初回の返送料が無料ということもあり、返品が発生しやすいと言われています。これまでの他のモール等での経験をもとにイメージしていると、返品が想定以上になる可能性があるので注意が必要です。
Temu出店と同時に商品登録代行を依頼する
日本では若干悪評が先行していて、Youtube等では悪な評判がさらに同様の動画を呼んで、少々批判加熱している模様もありますが、現在日本の出店者の募集も始まっていて(一部招待制は残っています)安売り感があるもののPBブランドやユーザー層があう又はまともカテゴリや定着が出てくると一気に跳ねる要素もあります。また日本国内では久しく新参モールが出現していない現在新しいモールが抜きに出てくるのは本当に国内モールにも刺激になりますし、競争をすることで更によりよいサービスが生まれていく事を期待しています。商品登録ドットコムでは、Temuへの商品登録代行を国内先んじて対応をしています。これから出店したいが新たなモールでスピーディーに商品登録を行いたいという店舗様お気軽にお声がけ下さい。弊社では商品登録代行 商品登録外注 にて日々たくさんの商品登録を行っております。
TEMU への出店 メリット デメリット まとめ
Temuは、格安ネット通販としてアメリカをはじめ世界各国で急成長しています。日本でも約2年前からサービスを開始し、SHEINに迫る勢いで急速にユーザー数を伸ばしています。日本の事業者の出店受け入れも始まり、ネットショップに取り組む方たちにとっての新たな販路として期待されています。まだ未知数な要素も多いTemuですが、日本の事業者の出店がまだ少ない今だからこそいち早く出店して先行者利益を得るチャンスもあるかもしれません。